前回の”ドゥバンの背中と長い腕”でもカギになるのが首の後ろの脱力です、とお伝えしました。この首の後ろの脱力がないと背中を固めてしまうだけで動きがまるでなくなってしまいます。踊りにしなやかさがない、と言った方がイメージしやすいでしょうか。。。
他の例えで言うなら・・
アラベスクで”背中が固い”というお悩みを持つ方は首の後ろの力が入りっぱなしになっているということです。
なぜ?首の後ろの力が抜けないのですか!٩( ''ω'' )وプンプン・・と悩みすぎて半ギレになる方も多いですが、無理もないです。。走っても走っても前に進まないハムスターみたいな状態になってるんですから。。。
首の後ろの力が抜けないのは、”8の字”の流れで見ると単純な話として捉えられるので。。今一度。。
1.腰が落ちて胸が落ちて・・首の後ろがそれを支えて力が入る(矢印の流れを受けている:✕印)
ついでに・・
2.腰が落ちて恥骨から返ってくる力と胸が落ちる力とがぶつかって、みぞおち辺りが硬くなる(破線の矢印と実線の矢印の交点:〇印)
この1.と2.とはワンセットです。
仙骨下げて・・肋骨閉じる・・を間違えてやるとこの絵と同様、この2か所の力は抜けなくなってしまいます。かといって、腰を上げようとすると背中が詰まって苦しくなる。。行き場を失くしたハムスターみたいになるのも分かります。。。
やっぱり首の後ろの力は無理矢理抜いてしまいましょう!第2弾!
以前、同じ事をしようととしたのが”ドゥバンの背中と鼠径部”でした。。
今回は腕を使って首の後ろの力を抜いてみます。
①壁にかかととお尻を付けて項垂れます。立ったまま寝るようなイメージ。。
②そこから腕を前から耳の高さまでバンザイ。腕を長く使って遠くへ伸ばす・・
③肘が下がらないように肘を曲げて重ねた手の甲に、おでこを乗せます。
首の後ろに力が抜けるように頭の重さを完全に手の甲に預けます。
④肘を使って体側の伸ばすように上体を斜め前に引き抜きます。
体側のシャツのしわの向きが変わってるのが分かりますね。
この時お尻が壁から離れないように。。そうすると自然とお尻が上がってきます。
⑤上体が伸びた位置からさらに伸ばそうとすると肩甲骨の下が締まって、
手の甲がおでこを押し返すようになります。
⑥その押し返してくる手の甲に、頭はしっかりぶつけておきます。
首の後ろに力が入らないようにするためです。
⑦後頭部が壁に付いたら腕を横から降ろして終了です。
赤い矢印は身体が自動的に動いてくる部分です。勝手に動く?と思われるかもしれませんが④の段階でしっかり上体を引き抜けばだいたい皆さん、肩甲骨が締まって手の甲がおでこを押し返してきます。④の段階で、しわの向きが変わる位までほんの少し引き抜きを誰かに手伝ってもらうと良いと思います。
さて、⑦の段階でかかとの内側に体重が乗ってるのを感じられれば上手くいってます。
次回はこの”かかとの内側の体重”を使って1番ポジションの練習をしてみたいと思います。