今回は”歩き出しの初動の違いが左(緑図)と右(赤図)との違いになる”と書いた部分についてです。とは言ったものの初動ですから、見た目に大きな違いが出るわけではありません。そこで、初動の違いを強調するために腕を前に伸ばした姿勢で見ていきます。
先ずは右(赤図)の腕を前に伸ばした姿勢。。小学校のグラウンドで見る”前ならえ!”と同じ姿勢なので違和感は無いですね。これが右(赤図)の歩き出しの初動姿勢です。
次に左(緑図)の腕を前に伸ばした姿勢。。・・・”前ならえ!”の姿勢はこういう風に習いたかったな、とつくづく思います(*´Д`)ザンネン
こちらは左(緑図)の歩き出しの初動姿勢です。。
何の話だ?となってきてると思いますので、ここまでをまとめてみます。
踊りの佇まいが良い
= 歩く姿もよい
= 軸足への乗り込みが良い
= 恥骨が上向きにはなっていない!
というのが前回までの流れです 。
それぞれの歩き出しの初動姿勢を、恥骨から上半身・下半身の位置関係で見てみます
赤のライン(恥骨上向き)だと足から歩き出します。
その場歩きから歩き出す時のイメージ。。。
緑のライン(恥骨下向き)だと上半身から前に出ていきます。セグウェイのスタートのようなイメージでしょうか?
そして前回の最後は、②の動き(胸を引き上げる動き)を使って恥骨下向きの歩き出しの初動を説明します、と終わっています。
その②の動き(胸を引き上げる動き)を分かりやすく?・・見えやすく?したのが、左(緑図)の腕を前に伸ばした姿勢です。
大抵は”胸を引き上げて!”と言われると ② → ③ →← ①
という動きに入ります。
そう、 ③ と ① とをぶつけてしまうんです。
そんな無理な姿勢、いつまでも続くはずはないのにバレエ根性使えばやれてしまうんですね。
挙句は「背中が痛い」「あばらが開く」・・と話が続いていくのですが・・羊飼いが(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
話を戻すと ③ と ① をぶつけて背中を潰してしまえば ④ の流れがない。。
ので恥骨も下を向かない。。。④の流れさえあれば ⑤ → ① → ② → ③ → ④ → ⑤ ・・・と繋がっていくのに。。。
④ の流れが半ば自動的に入るのが左(緑図)の”前ならえ!”
どうです?コレで育ちたかったと思いませんか?。。
ところで(羊飼いが向こうに行ってる隙に・・(´▽`)翻訳モノのアメリカ文学みたいになってきた♪)赤図の前ならえと緑図の前ならえ。。
右側から「写真撮るよ、こっち向いてハイ、ポーズ!」となった時、お顔がカメラにキチンと向くのは?・・・・緑図ですよね。
なぜなら赤図の”前ならえ”は首に力が入っているから、カメラを向けられてもそちらを向ききれないんです。
思い当たる節はないでしょうか?・・・例えば赤図のような恥骨が上向きのアンナバでは、ピルエットでお顔が付かない。それも同じ理由なんです。
恥骨が上向いてないのに顔が付きません!という方もいらっしゃると思いますが、その方は恥骨の意識が薄いと思われます。
恥骨上向きになってる時はどういう時かと言いますと、例えば”その場歩き”をしてる時です。仮に恥骨下向きで”その場歩き”をしようとするとお尻がかなり左右に振れてモンローウォークみたいになるか、スキップになってしまうでしょう。
恥骨上向きで生活している時間は、椅子に座ってる時間を含めればかなり長いはず。
でもご安心ください。前の人の肩に手を置いた電車ごっこみたいな4人くらいのスナップ写真を撮ると、みんな”緑図の前ならえ”やりますから♪つまり、首のつけ方は知ってるのにやらない!という選択をご自身で・・(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
今回の結論に入ります。
この左(緑図)の腕を前に伸ばした姿勢からbluemanの姿勢を目指してみます。
①正面からの図がコレです。恥骨をより下向きにするために踵をㇵの字にします。
②そこから一歩前に出ます(この図では右足)。
③右腕を上に伸ばしながら右半身を上下に思いっきり引き合います。
④しっかり伸びた処で頭を右に傾けるとほぼ右足重心になります(左足はふわふわ床に触れる程度です)
⑤左手をアラセゴンに伸ばしていくとふわーっと回っていきます、右足は動きません。
⑥恥骨下向きの右足アンディオールです。
bluemanほど腰に余裕がないので、かなり前に乗り込んでしまいますがアンディオールはイメージできるのではないでしょうか。。
<(_ _)>