以前に 出っ尻 = 反り腰 ≠ 腰(椎)のアーチ、と書きました。
反り腰とは、腰がまっすぐ腰(椎)なのでそうなります。
つまり 出っ尻 = 反り腰 = まっすぐ腰 ということ。
この3つに共通するものとはなんでしょう?
ー後ろ重心ーです。 そして後ろ重心といえば・・・典型的なこの図です。
腰が下がって後ろ重心になるのでお顔を前に持って行って
前後のバランスを取る姿勢です。
さて、ここから運動しようとするとどうなるでしょうか?
特にここから後ろ重心のまま踊ろうとすると、
。。出っ尻。。反り腰。。あばらが開く。。等々・・・
になってしまいます。というのが今回の話の要点です。
後ろ重心のまま踊ろうとするので、これらの症状になってしまう。
順番に見ていきます。
後ろ重心のまま運動する、踊る、つまり、前に進むことにします。
そのためには重心を前に持ってくる必要があります。となると。。
一番楽で効率がいいのが 下図 ↓(左) の姿勢。
(左)頭の重さを前に持っていくことで力を抜いたまま前に進むことができます。
でもこれでは前が見えないので、前を見るためには首で頭を起こしてやる必要が
あります。
(中)(左)の姿勢から首を起こした状態です。ここで首に不要なチカラが入ってしまい
ます。この種類のチカラが引き上がりを邪魔してくるんです。
例えば、ピルエットで首がつけられない-は首に不要なチカラが入っています。
このまま回る人はいないんですけど(^-^;
しかし、首の後ろだけで頭を支え続けるのには限界がありますので(右)の姿勢
(右)背中全体を起こすことで首の負担を軽くしています。
この時に①みぞおちを開いて②お尻は後ろにヌケて③鼠蹊部はさらに折れて-
上半身を起こしてきます。
この上半身を起こすチカラも不要なチカラです。
つまり、この(右)図が、後ろ重心のまま踊ろうとしている姿です。
姿勢の特徴は・・・
・骨盤と背骨の角度が鋭角になっていること(反り腰)
・みぞおち(あばら)が開いていること
・首の後ろが折れていること
・腿の付け根(鼠蹊部)が”く”の字になっていること
大抵この4つになります。そしてこの4つは同時に起こります。
ですからどれか一つでもご自分の姿勢に当てはまれば、少なからずこの4つの要素があります。と同時に体が繋がっていないことを表します。
見た目には常に腰が引けて、グラグラしているような感じでしょうか?
では、どうやって治すの?でしょうか・・一言でいえば、
~余計な力を抜いたところから引き上がりで前重心に持っていく!~
ということになります。・・・余計な力を抜く?ためには、まず(左)図に戻ります。
あとは力を抜いたまま引き上がりに任せて起き上がっていくと・・・
反り腰・あばらの開き・首や鼠蹊部の折れ・・・が同時に解消しながら
重心が踵から母指球に移動していく、、
引き上がりを使わないとチカラでやって(右)図になってしまいます。
引き上がりを使うイメージとしては腰から順番に後ろカンブレに入るようなイメージなのですが、これは今までにも書いてきた内容になります。
でもここが難しくて途中でチカラが入ってしまう方が多い。。
そこで今回!うつ伏せでやる方法を考えてみました。
うつ伏せだったら脱力が出来るので”力を抜いた姿勢”というスタートラインには入れます!
それは次回、”うつ伏せからの引き上げアプローチ”として書かせていただきます。