2012年頃でしょうか?つま先着地走法(フォアフットラン・ベアフットラン)というものが話題となっていたようです。以下、その概要です。
つま先着地走法とは、走るときの着地方法で踵着地に対してつま先着地。
仮に裸足(ベアフット)で走れば、踵着地は衝撃が強すぎて不可能なので、自然と足指の付け根あたり(フォアフット)での着地になる、といったあたりがネーミングの由縁らしいです。
つま先着地走法のポイントとしては、小指の付け根から着地すること。
次に踵や拇指球が着地するようなのですが、ココには個人差があるようです。
。。。踵が先だったり、拇指球が先だったり。。。
そして注意点として必ず出てくるのが中足骨の疲労骨折。その他、アキレス腱の負担や鼠径部周りの痛みに注意が必要との意見が多いようです。
もともと裸足の黒人ランナーに端を発しているようで、あの高い腰の位置が必要なのでは?日本人には合わないのでは?といった意見も見られます。
ここからは私見になりますので悪しからずご容赦のほど願います。
まず、この走法のポイントとなる”小指の付け根からの着地”。
なぜ小指からの着地が必要なのでしょう?
それは足裏の三点(拇指球・小指の付け根・踵)が関係してきます。
拇指球は地面を蹴るところ、小指の付け根は余計な力を逃がすところと捉えます。
つまり地面を蹴るために必要な重さだけを残して、足の負担となる余計な重さは小指の付け根から捨ててしまう。
そう考えると疲労骨折やアキレス腱・ふくらはぎ・鼠径部当の痛み、これらは余計な重さを捨てきれていないために足への衝撃、余計な負担となっていると言えます。
なぜ?余計な重さを捨てきれないのでしょう?
それは足に余計な力が入っているからです。例えば小指からの着地を意識的に筋肉で調整している、といったことです。
足首周りから余計な重さを捨てる(力を抜く)ためには、力まずにに小指の付け根から着地する必要がある。
ここで登場してくるのが足裏の三点のもう一点、踵です。
この場合は踵を振り子の重りのように使うのが妥当かと思います。
踵を意識するだけで背中が使えてきますので、例えば前腿の筋肉を余計に使わずに済む、力まずに着地できる、といったイメージでしょうか?
そして振り子の重りは重いほど遠くに振れます。つまり筋力を使わずに大きい推進力を得ることができます。
ところで踵の重りを重く使っていくには高い腰が必要になるわけなのですが・・・
今回はフォアフット走法と足裏の三点の関係で書いてみました。まとめますと・・
高い腰の位置から踵を重りとして振り出す
→自然と小指の付け根から着地
→不要な力が抜けた拇指球が柔らかく地面を蹴る といったところです。
実はこの走り方に興味がわいたのは、下半身ではなく上半身の使い方に目がいったからなんです。フォアフット走法で走る方の中には、後ろに引いた肘を少し外に開くように使う方が見受けられます。
この体の使い方・・・ナンバ・・じゃないですか!
ナンバの歩き方とは、”腰椎3番と胸椎5番を連動させて使うもの”という認識にあるのですが、ランナーの高い位置で後ろに引いた肘を少し開く動き。ナンバと同じように感じるんです。さてそれは、また機会を見て書いていこうと思います。