体は疲れの蓄積(年をとるも同じイメージです)によって重く、動きづらくなっていきます。それは中心にあった体が外に拡がって落ちていくことで起こります。
これがイメージしづらいんですよね。
例えるなら自由に動けていたやじろべえの腕が重さで動きにくくなったような感じです。
それでは外に拡がって側が重くなった体は、その後どうなるでしょうか?
-それ以上、外に行かないように体は踏ん張ってきますー(右図のイメージ:これは、やじろべえの腕が重さで動きにくくなった上にロックされて動きをなくしてしまったような感じです)
そして踏ん張ることで動きを無くしていきます。
昔出来ていたはずの動きが今はできない!というのはこれです。
体は勝手に(無意識のうちに)そういう踏ん張る働きをしています。
体が外に逃げないように踏ん張る、こういう無意識な運動に働きかけるのが整体です。
少なくとも私の所でやっているのはそうです。
ここで体のイメージに戻りますと、落ちていく体を、支え続けたり・引っ張り続けたりを例えば”筋肉”が行います。。この”筋肉”は常に緊張し続けて硬くなっています。これがいわゆる”凝り”です。
筋肉が凝っているのには理由がある、というのは、体がそれ以上外に逃げないように踏ん張る必要がある、という事です。ですからほぐしてもすぐに元に戻ったり、別の場所が凝ってきたりするのは道理です。
では、”凝り”をなくすためにはどうするか?
ー外に逃げた体を中心に戻してあげるー必要があるのです。そうすれば自然と
凝りは無くなっていきます。踏ん張る必要がなくなるわけですから。。。
ここで使います、コルセット!(・・・のイメージです)
こういう無意識な体の踏ん張り!これは特に経年によって、それこそ全身にあちらこちらに起こります。程度の差はありますが、程度が進んでいくと全身にコルセットをしているかのような感じになります。中心から外に逃げていく体をそれ以上外にいかないように固める、あたかもコルセットのようです。
例えば姿勢に気を付けていらっしゃる方は、いい姿勢のままコルセットで固めてしまっているイメージ。そう、良い姿勢なのですが動きづらい。
そして動きづらい体は、必ずどこかに体調不良を併せ持ちます。
中心から崩れていってる体はドンドン外に落ちて広がろうとします。
そうするとコルセットはより頑丈なコルセットへと変化していき・・・体はドンドン動きづらくなる・・・といった悪循環が始まります。これが体の負の連鎖です。
実際の体でこの固まった状態は背骨を触ると程度が分かるのですが。。。進行してくると見た目でもわかります。たとえば鎖骨、肩先、くるぶし、外反母趾、肋骨、肩甲骨、手首の骨、肘先・・・
なんとなく骨張って見える。。こういう風に節々の骨が目立ってきていると、中心はなくなって、外側からコルセットで固めたような状態になっています。太ってる痩せてるは関係ありません。
そうそう、腰に巻く本物のコルセット!実はこれと同じ結果を招きます。
常用していると腰の中心の力はドンドン無くなっていきます。
腰が抜けてると人間、何んにもできませんから、非常に恐ろしく感じます。
ココまでのイメージを踏まえた上で、この先は整体で何やってるかです。
先程も少し触れましたが、外に逃げていく体を中心と繋いであげるんです。
この時全身に力が入ったようになったり、背中をとってるのにお腹に響いたり、またその逆だったり、してきます。これらはご自分の意識とは関係なく無意識におこります。
では、中心と繋がると体はどうなるでしょう?
中心と繋がった場所は外に拡がらなくなります。そうすると不要になったコルセットは自然に無くなります。。。そしてコルセットの代わりにふんわりした体が戻ります。筋肉が明らかに出てくる方も多いです。男性に多いですね。
骨ばって見えていた所も表面に肉が覆ってきたようになります。少し緩んで柔らかい状態です。筋肉が柔らかくなった感じともちょっと違います。
そして一か所緩むと連動しているところも徐々に緩んでいきます。連鎖が連鎖を呼んで・・・施術3日目の変化として現れるのがこれです。
ただし一時的に緩んでも使い方が以前と同じなら元のコルセット状態へ戻ってしまいます。つまり体の使い方を変えることは必須条件になります。
ですから、体の精度を上げていくための体操をその方に合わせて指導しています。
宿題みたいなモノです(・.・;)…(^-^;
体の使い方を以前と変えることで変わっていく!そうです、自分で緩めていくんです。
その意識が高い方はドンドン体を変えていくことが出来ます。
(朝晩、1回ずつやってくださいませ)
そして最初は10日~3週に1回のペースで中心と繋ぐ施術を続けていくことで、体は中心に戻ってドンドン動き出していくわけです。
この中心と繋ぐという施術が無意識運動系を呼び起こしていきます。。。
つまり整体の技術とは”凝り”をほぐすのが目的ではなく、むしろこの無意識運動系の発達を目的としています。そうそう。。。
”自然治癒力”・・・これ、無意識運動の最たるものだと思うのですが如何でしょう?