これまで何度かこの話をしてますが、背中がどうの・・・肩甲骨がこうの・・・という話になってました。特に「背中の皮を張って・・・」なんていう辺りはもはや ”意味不明” の扱い。。「力 = 筋肉」という風にしか捉えないと確かに意味不明になってしまいます。
そこで今回はその「意味不明」な部分に触れずに”アームスと体をつなぐ”にアプローチしてみようと思い、何を題材にしようかと。やはり「アン・オ」が良さそうです。。
アン・オといえば、腕を上げる。でも腕を上げようと思えば自然と肩を使う…道理なんですが・・そうすると「背中から腕を使って…」と注意が飛ぶ。
それであれば、上げようと思う場所を変えてしまえば・・・どうでしょう?
胸を先に上げる!その後に胸郭全体を上向かせる補助として、腕を使う。。
以上なんです♪”アームスと体をつなぐ”の結論。。それが、け・つ・ろん♬。。♪ そんな歌があったのを思い出しますが。。。
さて、この先はウンチクだけになりますので興味のある方はどうぞ。
アームスが体と”つながった状態” と ”つながっていない状態” とを典型的な図で比較してみるとこんな感じ。。比較したいのでデフォルメはきつめに入れてありますが、立ち姿の全体的な印象から・・
アームスが体と”つながっていない状態” (右図)では・・・
上半身:肩が上がって、前首になって、背中の真ん中が反り返るので肋骨が開く。。
下半身:背中の真ん中が反り返ることで、鼠径部が折れ曲がって縮んでお尻が出る。。
アームスが体と”つながっていない状態” なら程度の差はあれ、これだけのことは全て同時に起こってきます。
肝心のアームスですが、今回は2本の線で表しています。
腕の表側が上の線 ・腕の裏側が下の線。。
そして黒い線=力が入っている側 ・グレーの線=力の抜けている側 です。
アームスが体と”つながった状態” (左図)では、腕の裏側に力が入って小指が意識できる状態。(右図)では、腕の表側に力が入って親指の方に意識が行ってる状態です。
最初の方でアン・オに腕を上げようと思えば自然と肩を使う…と言っていたのが右図の状態、腕の表側に力が入る。
”肩から腕を使う”に対して、”背中から腕を使う” が左図の状態です。肩甲骨の下の角から腕を使っています。
では、どうやったら背中から腕を使えるか??・・・
それが、け・つ・ろん♬(キニイッタ(^^♪)とした”胸を先に上げる!” なんです。
とどめのウンチク・・・ご注意?。
”胸を上げる” と 肩甲骨の下の角がスッと寄る、その直後に腕を使おうとすると肩甲骨の下の角から腕を使える = 背中から腕を使える!と同時に、肩も上がらなくなります。
そこは以前に肩周りの横の8の字で説明しましたが、肩甲骨の下の角がスッと寄ると肩甲骨の上が開く・・つまり首のあたりがスッキリ拡がるので、肩が上がって首が詰まるということもなくなります、連動ですね。
でも・・・最後にどうしても気になるのが、胸を先に上げてもやっぱり…腕の表側(肩)を使ってしまいます、という方。。
それは肘が外を向いていないからだと思います。肘が外を向かないと…その…背中の皮が…
(-_-)/~ピシー!ピシー!石化!