前回、軸作りの体操(四股踏み)では片足軸に重心を集めた時に軸足の拇指球に入る重さを感じてもらいました。そこでは、
①上半身の重さも拇指球に絞り込む
②親指は踏ん張らない
という2点がポイントでした。それぞれの動きの意味合いについて簡単に触れると…
①上半身の重さも拇指球に絞り込む
・・片足に上半身の重さを絞り込んでいくと上半身と下半身とが僅かに捻れます。
軸足側の腰が少し前に出るような感じ=ウエストがくびれる感じです。
この捻りによって軸が絞り込まれる=ウエストのくびれによって脇が強くなる、
ということをやっていました。
②親指は踏ん張らない
・・親指を踏ん張ると、アキレス腱が縮む、膝裏が曲がる、腰が下がる・・・結果、
後ろに体重が残ってしまって拇指球に重心を絞り込むことができない。
お尻が下がらないようにお尻の穴が後ろに向くように、という注意点はこういった
部分を解消する作業でした。
今回はこれらの感覚を使って仰向けで拇指球に重心を絞り込む!ということをやっていきます。特に先程の”ウエストのくびれ” と ”親指を踏ん張らない” 感覚を使います。
まずは左の図からスタート。
仰向けに寝て足首がお尻にくっ付く位まで引き付けます。
足首を手で持ったり、タオルを足首に引っ掛けて引き寄せるといいでしょう。
そこから膝を遠くに伸ばしていくようにすると腰を上がっていきます。
ここが難しいのですが、背筋でやらないようにします。
腹筋・背筋の力を抜いて膝を遠ざける。前腿〜鼠径部を伸ばすように…
すると腰の下から順番に床から離れていきます。
そこから足の指を反らすけど、足の指は床から離れない。。。ようにすると、かかとが浮いて拇指球が床に対して踏ん張ってきます。これは、ふくらはぎを使わないでかかとを上げる!ということをやっています。
マズイのは、この形。⇒
腹筋・背筋・首のチカラでやっている状態です。アウターの筋肉群を使わなければ肩甲骨が床に着いたままになるはずです。
特に恥骨を突き出すと、首でブリッジするような力の使い方になります。
次にどちらかの足の親指を更に反らしてみると膝が前に出て、そけい部が伸びる感覚になります。
そうすると、そちら側の拇指球に重心がどんどん集まってきます。拇指球だけで踏ん張る感じです。
そうなれば逆の足の拇指球の重さが抜けてきて図のように片側だけで立てるようになります。
この瞬間に肩甲骨が床面に対してベッタリ付いていれば”ウエストのくびれ”が出来ます。
それが片足軸の時の脇の強さになります。
(図の見方としてはこちら側にお尻が向いているような状態です)
かなり以前に、背骨のねじりを使った軸づくりについて書いたことがありますがコレが
そのためのエクササイズになります。
他にも上半身が前に突っ込んでしまうアラベスクなんかにもいいでしょうし、膝が曲がる・・というお悩みにも根本的な体の使い方の改善になります。