今までバレエのアームスの使い方で何度かテーマにしてきましたが、バレエやらない人だって腕が重い。バレエじゃない目線で書いてみます。といっても結論は同じ。。
腰とのつながりがなくなってるので腕が重い。体の使い方は同じなんです。
◎ではそもそも、なぜ腕が重いのか?
ー肩と首の筋肉だけで腕を支えているので、すぐに疲労してしまい重く感じる。
◎肩と首以外のどこで支える?
ー腰で支えます。
◎腰と腕って離れてますが?
ー背骨と肩甲骨がその中継をします。これが腰とのつながりです。
以前、背中から腕を使う(準備編)で説明した肋骨のバネや脇の空気のボールというのは、背骨を経由してきた腰の力です。
腰とのつながりがないとは、背中に締まりがなかったり(丸く拡がったような背中)、上下半身のつながりが無かったり(お腹が潰れたようになっている)では背骨が中継の役目を・・・と書くと解らなくなってしまうので視点を変えて。。
頬杖をつきたくなる姿勢のことです。
頬杖をついた姿勢から、その手を放してみてください。
首が体を支えているのがお解りいただけますでしょうか?この力みが危険なんです。
脳の働きが阻害されるような印象なのですが・・・
まず、簡単にイライラを生み出します。そのイライラは体に充満してきます。
自然と人はそのイライラの発散に入ります。
運動で(貧乏ゆすりなど落ち着かない) 食欲で(甘いものとか何か、口に放り込む)
しゃべる(聞くよりも話す割合が多い) ため込む(・・顔が怖い・・とか)
その人はちっとも悪くないのに、イライラが充満してることで、周りにストレスを与えてしまう。少し話がずれました、頬杖から手を離したところにも戻ります。
頬杖つかずにその姿勢を保とうとすると・・・肘を開きたくなります。
というより頬杖止める時に自然と肘を開くはず。
この行動(?)は開いた肩甲骨の延長上に肘を持っていってる行動です。
そうすると楽なんですね、なぜでしょう?
肘と肩甲骨をつなぐ(張る)と、腰からの力が応援してくるからです。
背骨が中継した瞬間です。
肘を開いた姿勢は街中を歩いていても見かけることがあります。
そうです、肘を張りながら歩く姿です。
でもこういう姿勢での腰の力の使い方は一時的なんです。
そのままだと、ゆくゆくは頬杖ならぬ杖の恩恵にあずかることになると思われます。
ですから、”締まった背中の上半身”を”腰の上に上手く乗せる”必要があるんです。
そうすると腕を感じない身体となります。
前回の”うつ伏せからの引き上げアプローチ”の前後で、腕の重さを比べてみてください。
上手くいっていれば変化があるはずです。
バレエをやってる方にも似たような姿勢が見受けられます。
お尻の下でターンアウトして腰をまっすぐにしてる姿勢はこの首に力が入った状態です。
張った肘は首の負担を和らげるためのものでしかなく、体幹とつながった全身で踊るための腕ではない、といったところでしょうか?見た目には重く尖った印象を受けます。
「肘丸く!」っという注意はこのことなんでしょう。
でも、その注意を受けて肘をもぞもぞしても変わらないはず。
肘の重さを抜かないと。。これはまた踊精-yousei-で。