かなり前ですが、ドゥバンの軸・・の回では、首の後ろの力が抜けないと高い軸は造れません。。という話をしておりました。
しかし、腰が下がっている方の首の力は絶対に抜けません。そうなると、ドゥバンの時もデリエールっぽい背中のまま踊ってしまう・・・結果、胴体は動かず手足だけが動くロボットみたいな踊りへ。。
あ!・・ロボットダンスは素晴らしいですよ、外を一切使わず中だけを使うあの感じ(゜o゜)アキレルホド、ソノカンジ
ならば!と・・・・無理やり鼠径部引き込んで首の後ろの力を抜いてしまおう!としたのがドゥバンの背中と鼠径部でした。。
そのデリエールっぽい背中でドゥバンに入ってる!と言っているのが左(赤図)の背中です。
もっとも危惧するのは、この姿勢からデリエールの姿勢に入ること。。
そんなことを10年続けてたら、背中はつぶれてカチカチに・・
まず身体は崩壊します。
今回、長い腕を使って作りたいドゥバンの背中というのが右(緑図)の感じ。。。
アングルが違うので比べにくいので、ポイントだけお伝えしますと‥
●左(赤図)は鼠径部の引き込みがないのでふんぞり返っています。
●そのことが分かるのが、踵(かかと)と頭部の位置関係。
踵(かかと)から垂直に上げたラインから頭部の位置を比べると一目瞭然。。
これが踊りに反映されると左(赤図)の場合、頭の位置が上下して地を這うような踊りになります(ドゥバンの軸で言っていた高い軸がココです)。
要点は”ドゥバンの背中と鼠径部”にほぼ同じですが、今回は長い腕を使ってドゥバンの軸を作ってみます。バレエでいうところの”ドゥバンのデガジェ”っぽくいってみます。
・・っぽく、というのはポジションの段階でぎちぎちに力が入ってしまうと身体が硬直してしまうので、その人なりのリラックスした1番ポジションからスタートしたいから・・
①1番ポジション右足重心から~右踵(かかと)に体重を移動しながら+両腕をぶらりと前に放り出す・・・と、左足がドゥミを通りながら滑るように出ていきます。
左足が出ていかない!という方が多いですが、それは右足にしっかり乗っていないのが原因です。右足90%/左足10%くらいのイメージでしっかり右足に乗りましょう。
そうすれば踵(かかと)と後頭部を結んだ線より背中側(ブルーのエリア)に体重移動した分だけ、バランスをとるために手足が前に出る、変な力が入っていなければ身体が勝手にやってくれます。
仮にデリエールっぽい背中でこれをやると後ろに倒れそうになります。その時に首の後ろに力が入りっぱなしになっていることに気付ければ身体は変わっていけるのですが。
最後に右腕右回し~連動して左腕も右回り・・(この辺りは長い腕-3)
②左肘が外を向いたところで左小指を内に入れてアンナバン。。。
この辺りでタンジュになります。
③そこからさらに後ろに重心移動すると、左足の鼠径部が引き込まれてデガジェに足が上がってくる。これもバランスをとるために身体が勝手にやってくれます。
④最後にアームスをアラセゴンに開くと腕がブルーのエリアに入ってくる分、胸がブルーのエリアから外れる(肩甲骨が寄って胸が張る)。。これもバランスとしてそうなるのですが、アンナバン~アラセゴン辺りの意識は必要です。
今回は①の踵(かかと)に体重を移動しながら+両腕をぶらりと前に放り出す。。
ここでの首の後ろの脱力感♪ そこがカギになると思います。 (おわり)