前回「頑張ってきた大人の体では、姿勢を保つために力を必要としたり、固まってたりしています」と書きました。そこのところをお伝えしたいのですが、細かく書くと例えば例えば・・・の連続で疲労の連動と体の固着を書き連ねていくことになってしまうので、簡潔なイメージで。
力みのない立ち姿を
背骨の積み木だとします
(横から見た図とします)
例えば(やっぱり例えが必要)胃袋に常にモノが入っていてそのあたりの背骨が後ろに出たまんまになってるとします。
(青く塗りつぶした丸い積み木)
すると・・その上が不安定になってしまいますので一番上の積み木でバランスをとって少し傾けます。(顎が前に出てきたような恰好です)不安定さからバランスの振幅が大きくなります。端的に言うと、これが姿勢を保つために力を必要とする(力みがある)状態です。
一時的なら良いのですがこの状態が続くと心もとないので、後ろ側を一つ上の積み木とつなぎます。(体の中ではこれとよく似た現象が起きます)
後ろ側はバランスの振幅が小さくなりましたが前は大きいままです。不安定なこの状況は「調子悪いな」「肩痛いな」「ふくらはぎがつるな」という感じでしょうか?
この大きい振幅を収めるためには・・・土台とつなぐのが良さそうです。(食べ過ぎから腰が痛くなった人、のようにも見えますが・・・)前と後ろの動きが制限されるけれども、バランスは保てることになります。端的に言うと、これが姿勢を保つために固まっている状態です。
今度はこの土台が仕事をする時には、制限された動きを他の土台がカバーしてきます。動いてる体ですから、更に動きの縛りは連動していきます。外の動きが縛られると、関連する内臓の動きまで制限され働きが悪くなります。
その人の動き方によって、がっちり補強される所、なんていうのがでてきます。こうなるとそこは、固着が進む=動きをなくします。
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ここまで来ると明らかに動きはギクシャクするけどバランスはいい、といった状態でしょうか?
これが「子供は体が柔らかい!」に対して「大人は体が硬い!」のイメージ図です。
「大人から始めるバレエ」はこんなとこからスタートするわけです。(ここまでくると還暦を機会にバレエ始めました、くらいのイメージですけど・・・)
このがんじがらめの姿勢からバレエの姿勢に絞り上げていこう、とすると体は悲鳴を上げます。絞り上げた歪みで「膝が痛い!」「肩が痛い!」といった症状が出てきたりします。
(つづく)