ランの着地!フォアフット着地について、重心移動をメインに書いてみます。
ネットで調べてみるとホントに色々な解説がされてます。いや、ホント多いです。まさに”わんさか”!・・勢いがあります。なので、同じ話にはならないように注意して進めていきたいと思いますが、先ず・・
”誰でも出来るの?フォアフット着地”
どうやら無理みたいですね、足を痛めた!という話がネット上に”わんさか”。。。まではいかないですが、多いです。
普段歩いてる足の運びがこれだと・・・
フォアフット着地は無理だと思います。
でも、これならいけるかと。
この差は内転筋が使えているかどうかなのですが。。。
そこ、説明してるとフォアフット着地にたどり着けないので。。
まず、歩くという動作を考えてみます。
巷を見渡せばいろんな歩き方があるので、一般的な歩き方で説明すると。。”踵が浮いて母指球に重心が移動する(集まる)から母指球が地面を蹴って歩ける。。”・・・これだけです。
先程の図に踵→母指球の重心移動の流れを描き入れてみると・・・
右図は進行方向に対して真っすぐに踵から母指球に重心が移動しますが、
左図では内側に内側に矢印が向いてしまいます。
ジグザグに蛇行して進むなら左図でいいのですが・・・実際には真っすぐ歩いていますよね。
ということは、踵重心を使わずに歩いているってことです。??踵使わずにどこ使うの??
そこは多岐にわたってくるのですが、一番多いのは”アキレス腱のバネ”に頼る歩き方です。長時間歩くとふくらはぎが疲れる・・ってヤツですね。
と、その前にまずフォアフット着地について簡単に説明します。
踵から母指球に重心が移動して蹴る!・・その前段階に着地があります。
小指の付け根、小指球を使ったフォアフット着地です。
母指球が ”蹴る役目” を持つとするなら、小指球には "衝撃吸収の役目" があります。
着地からの流れで見ると・・・
「小指球で衝撃吸収しながら→ 踵に重心を入れ→ その重心を母指球に移動させて地面を蹴る」
「小指球で衝撃吸収しながら→ 踵に重心を入れ・・・」と書くと・・(=_=)zzzとなりますが、言い換えると”ピタッと着地する”ってことです。地面に吸い付くかのように!
ミッドフットっていう言葉もあるみたいですね、足裏全体で着地する。。とか。。それが”ピタッと着地する”ということだと思いますが、そのために必要なのはフォアフット着地です。。
ココで最初の足の運びで見てみます。踵が内に入った足なら、
①小指球が接地 ~ ②踵が接地 ~ ③母指球に重心が移動 という流れに自然と入れます。ところが・・・
足が縦だと
①2指・3指辺りの付け根が接地~②小指球が一部衝撃を吸収 ~ ・・・踵は?
衝撃を吸収し切れていないので踵が接地できないんです。
なので破線の矢印。。これがアキレス腱に向かいます。
左図が小指球で着地、衝撃を吸収し切れているので踵までピタッと着地した図だとします。対して・・
右図は衝撃を吸収し切れていないので踵を着地させるわけにはいかない!この浮いた踵は微妙に上下して吸収し切れていない衝撃を分散 ~ 母指球に重心が移動
足が縦の時の動きを着地からまとめてみると・・
①2指・3指辺りの付け根が接地 ~ ②小指球が一部衝撃を吸収 ~ ③アキレス腱が残りの衝撃を吸収分散 ~ ④母指球に重心が移動
この③がウィークポイント!足首を痛める最大の原因だと思います。
そもそも衝撃を吸収し切れていないので、足には力が入りっぱなしになっていく。緩む間がないってことは、動きが悪くなっていくってこと。
もう一つのウィークポイントとしては、アキレス腱の衝撃分散は右図のスキマを使って微妙に上下動してしまう。単純にタイムロスです。小指球ならアースのように地面に着地させるだけですから・・・
この二つ、長距離ならその影響は顕著でしょう。・・・その流れで、ヒールストライク走法の不具合を考えてみるのも面白いと思いますよ。。
注意点だけ、ひとつ。
足の運びを変えようとして、踵を内側に入れながら歩くのは厳禁です。身体全体が中心に集まっているので重心を持つ踵が自然に内側に入っているんですから。。。
踵を内側に蹴り入れながら歩いたら、代わりにどこかが外側にはみ出しますよ!イメ~ジとしては「怒るで!しかし~」ってやりながら走ることになります。いや、ホントに!
バレエで読んでいただいている方へ。。
例えば、アッサンブレ の着地から グリッサード へと瞬時に移るために必要なのもコレです。プリエで衝撃吸収とかやってると、もたつくんです。。でも、アンディオールしていればちゃんと小指球から着地するので自然と出来るはずですよね♪