見て取ると微妙な差としてしか現れないのですがその中身は大きく違う!といった内容です。1番ポジションでのサイドカンブレを通して、捻じりの軸・・顔のつけ方・・アラベスクの(正面を向いた)背中・・総じて伸びのある脱力感。。
そんな所に意識が向けば幸いです。
早速、サイドカンブレの図を2種類。。
微妙とは言ったものの、その差はホントに僅か。。間違い探しですね。。
一番違うのが軸足。。
次が右脇。。
そして右首から肩のライン。。。
その三か所を観察するために、二つの図を重ねてみます。すると・・・
先ず、軸足の違いが見て取れます。
緑が左足軸 赤が右足軸。
そうなると次は右脇の様子が気になります。・・・緑の方が良く折れています。
赤の方はぶつかってガチガチな様子。ついでに
胸の横を横に走るライン(破線)を見ると、
赤は先ほどの右脇にぶつかるようなライン=上体を右に倒そうとしている。
緑は傾斜が緩やかで左脇から背中に回っているようなライン=左の背中を右に送っている。・・・そう、ベクトルの向きが違うんです。この辺りは後ほど。。
そして右首から肩のラインを見ると、赤は力が入って盛り上がっている。緑は力が抜けてなだらかなライン・・・首肩の力が抜けて伸び感があります。
少し具体的に見ていきます。先ずは軸足・・・
軸足は右でいいのですが赤図のようになるのなら、緑図のように左軸でやった方が身体を使えるポジションをキープできます。
それを説明するために、二つの図を左腰に焦点を合わせて重ねてみます。
この時の右腰を見てみると、赤図の腰は押し下げられています。実は、この瞬間に右肩が上がる。
右肩を上げている右首には力が入ってしまいます。
ですから、この赤図の姿勢から「首長く!肩下げて!」は無理なわけ。。
原因となっている腰を押し下げてる処を解消しないと「首長く!肩下げて!」とはいきません。
ということは、右足から左足に重心を移していくことで少し解消すると思います、少しですが。。
さて、軸足が右足でもよい・・と言ったのは右腰を押し下げないならOKということ。「右脇つぶさなーい!」というヤツですね♪
次が右脇・・・と首から肩のライン・・・
ちょっと背中側から見てみます。
鏡に映った背中(なので同じ向きに傾いています)として見てください。
ざっと特徴を拾っていくと。。
①赤図の方は両腕の繋がりがない
ー 赤図の左腕は、ただぶら下がっています。
②緑図の方は肩甲骨から上が反っているような形になっています
ー 赤図の方は前屈して(首が前に落ちて)いるように見えます。
③シャツの襟のラインが赤図の方は張っている
ー 緑図の方はシャツが体から浮いて空間がある様子
三つの特徴は全て一連の流れなので、前述の”赤図は上体を左に倒そうとしている”という所から説明してみます。
赤図は・・・上体を右に倒そうとしているので右腰が押し下げられ、同時に右首は連動して力が入ってしまう。。というのが赤図の黒い矢印の流れ。さて・・
緑図は・・・左軸に乗って左脇を伸ばした結果、左の背中が右に回って・・胸が張る感じに身体が反って・・肩が下がる。緑図の黒い矢印はそういう意味。。
肩(肩甲骨)が下がるので首の後ろにも余裕があってシャツの後ろ襟はふわふわした状態です。赤図はというと、首に力が入って肩が上がって後ろ襟のシャツもパンパン。。
ちなみに緑色の矢印は肩甲骨の左右を結んでいる背中に出来るシャツのしわです。
これが両腕の繋がりを示します。赤図の方は・・左の肩甲骨が働いていないのでシャツのしわもフェードアウトした感じ。。
以上のことを踏まえてサイドカンブレ!・・・している人は一人も居るずがなく、出来る人は自然とやってる。。そんなものです。
なぜ?自然と出来るのか・・・
それは外側の力が抜けて身体の自然な動きが出せるからです。
その辺りについては次回にて<(_ _)>