軸に乗り切れていないことがハッキリわかる瞬間があります。
それは5番から後ろ足クッペに入る瞬間です。
5番ポジション → 前足に重心移動 → 後ろ足のかかとが浮き始める → ・・・・
この瞬間です。かかとが後ろに逃げるんです。逃げる理由としては・・・
クッペの足の爪先に力が入って(残って)、足底に力が入って、ふくらはぎに力が入って、膝裏が縮んで→かかとが逃げる(後ろに行く)
結局は軸の乗り切りが不十分です、となるのですが軸に乗り切れない理由というのは多々あります。その中から2つ挙げると・・
1.上半身下半身が四角い箱のように固まっていて、上半身の重さを軸足に絞り切れな
い。それはそのまま:ウェストが潰れている、:首の両サイドに力が入っている。
2.内転筋が使えないので、腿の外側に力が入ってしまい足の小指側に体重が落ちる(母
指球に重心を絞り切れない→外反母趾の傾向へ)=内転筋が使えないのは、腰から内
転筋への力の伝達がない(腸腰筋の稼働性不良)
1.の対処法としては肋骨挙げてウェストを出すこと・・・と一言で言っても、鎖骨・肩・腕(のつながりの改善)・・・心肺機能も関係してくるし・・・肝臓心臓の働き具合やお腹と肋骨の境目の改善、腹筋が硬直してると・・と対処は多岐にわたるので・・・
2.なら説明だけで、いくらか効果がありそう。
題するなら、”内転筋が使えないので軸に乗り切れない!”という内容になります。
これまで”軸足側の骨盤を使って母指球に重心を絞り込む” という話はしてきましたが今回は逆のアプローチ。。動足の使い方で内転筋を意識する、それによって軸足の内転筋も使えるようにしましょう!という作戦!
先ずは動足の”内転筋が使えていない状態”の説明から。。
その代表例としては、「パッセに上げる足を前腿で引き上げてしまう」。
「パッセに上げる足を前腿で引き上げてしまう」。。それは内転筋を使えていない、というより意識できていないから。
意識できていないのは上図、赤丸の部分。
よく時計の文字盤に例えて説明させていただくのですが8時~1時の間・・・
ココが使われていない状態が「パッセに上げる足を前腿で引き上げてしまう」状態。
つまり、8時から2時に向かった足の引き上げ方をしている。ちなみに、内転筋を意識した使い方だと右側の使い方になります。
逆に言うとココを意識できれば内転筋を使える状態になるんですが、問題はどうやって意識するか?ですね・・・それにはインパッセを使います。
左の図から ①②③④ です。
①まず、軸足は開かずにパラレルで立ちます。開いても45度以内です。
そこから軸足の膝とパッセに上げる足の膝が縦に並ぶくらいまで寄せてきます。
腿でパッセの足を上げている方は、これが最初の難関!つりそうになる(><)
ここでやっと鼠径部の7時の位置。
②かかとが軸足のすねを伝いながら上がってくると8時の位置。この時パッセの足の外側
の骨が上に向かって上がっていきます。赤丸の中の感じです。
③8時の位置から9時の位置を使おうとすると少し骨盤に変化が・・軸足側の骨盤が前傾
してパッセ側の骨盤が後傾します。この瞬間に、軸足が長くなるのですが、これを嫌う
方は多い。。あくまで骨盤は水平!なんだそうです。
④9時をクリアーしたら12時に向かってまぁ~るく鼠径部を通しましょう。
12時に来たらパッセの膝が真正面を向く感じです。
9時の位置をクリアーできれば、パッセの足の指先は軸足にくっついたままになり
ます。
左の図が⑤番目の図・・
⑤12時~3時に向かっては体を左に90度回転させながら行いましょう。
最終的に軸足がアンディオールしたパッセの形が出来上がっているはずです。
この位置に入った感覚としては・・
外側の力が抜けてパッセの腿にまるで力が入ってないかのような感覚になります。
後は上に伸びあがっていく感じとか・・引き上げの感覚ですね。。
なぜアンディオールが必要なのか、感じる方もいらっしゃいます。
ポイントは①番目と③番目でしょうね。特に③番目!
この瞬間に軸足に乗り切ることになります。だから、その後のパッセの指先が軸足を
離れないんです。パッセの指先が軸足を離れるということは・・・ってことです♪