上の記事、 ”腰肩の繋がり” の続きになります。
引き上げ方法の中で、圧倒的に多いのが身体の前面を引き上げてしまう方法。
身体の前面って意識しやすいから、そうなりがちです。
結果、引き上げが(力が入り)過ぎて ”あばらが開いて背中を潰す” - この瞬間に背中の引き上げが無くなり、上半身下半身の繋がりが切れてしまうんです。
そしてその間違った引き上げ感を修正するために、背中側をストレッチして上半身と下半身を一気に!考える間もなく繋いでしまいましょう♪というのが前回の”腰肩の繋がり”でした。さて上半身下半身の繋がりを持てたら、次は背中側を引き上げてみましょう!という流れでの今回。
前回、後ろに倒れそうなところからの起き上がりで上下半身を一気につなぐ!というやり方をとったのですが、この後ろに倒れそうな姿勢・・ここがかかとを使っている姿勢。
かかと体重になっているから、そうでしょうね・・くらいに思っていただければ充分。。
実は、かかとを使う(かかと体重になってる)ことで背中側に意識が行きます。つまり背骨に意識を持って行き易くなる。背中の引き上げは背骨の意識が必要です。
前回の起き上がった姿勢もかかとに体重がよく乗っているので、背骨が意識しやすい立ち姿勢になっている。
その ”背骨を意識しやすいかかとに乗った立ち姿勢からの引き上げ” から今回の”背中の引き上げ” を始めます。
①先ず、かかとに体重が乗っていることを意識的に感じてください。
②そこからかかとの内側に乗ります。意識としては・・・足の小指を開く(反らす)ようにしながら・・・
a.かかと(を内側に転がすようにして)内側を踏む
b.外くるぶしを上げる
この二つ(a.b.)を自分なりに配分します。足裏って個人差が大きいので・・ご自身に合うものを探してみてください。
この二つの動き。。
実は全てココ(左図の赤丸)に繋がります、というか繋げたい♪
足の三里とか言われるところですね。
できる人はこの足の三里の一点をキュッと引き込めればいいわけなのですが、なかなか・・・意識を繋ぐ訓練をしてみてください。
さて、かかとの内側に重心集められたらそれを母指球に移動していきます。
ここからの小さな動きが引き上げの肝要な部分!
かかとから土踏まずに向かって重心が移動していくと、ココにキュッと力が入ります。(左図の赤丸)
背中に力が入っていると感じられませんが、ポンと起き上がったままの姿勢なら背中の力は抜けているので大丈夫!
あとは土踏まずから母指球に向かって重心を移動していく・・・と腰の付け根に入った力が上に上がっていく。
(左図の赤い矢印)
背骨が体の中に収まっていくような力です。
でも。。その力が止まってしまいがちなのが、この辺り(左図の赤い✖印)
首肩(上半身)の力を抜かないとこの先には進んでいきません。
ココからは力の抜き方の模索です。
目標となるのは背骨の両サイドの筋肉の力を抜くこと。それによって背骨が動ければいい。。そのために首肩の力を意識的に抜く、肩が上がりがちの人はさらに肩を上げてみる、足の指が踏ん張っていたのでは緩まない・・・そんな探り方です。
この背骨を上がっていく力が肩甲骨の辺りまで来ると”背中が引き上がった”状態です。
ちなみに、みぞおちを恥骨方向に引き出すとこの辺りの背骨を引き込むことができます。そうするとこの辺りで止まっていた力が上に上がっていきます、参考までに。
背骨が体の中に収まって背中が締まって見える状態。。余計な力が抜けてふわりと立って見えるのに瞬発的な力を生む ”自然体” なんていうのもこんな背中の引き上げがある状態なんでしょうね。