「これだけは福島さんに言っとかないと、と思いまして」(!何だろう???)
「痛くないんですよ、右腕が!」
「・・・ずっと痛かったんですか?」
「ずっと鉄の棒が入ってる感覚というか・・・」
実は前回書いたように、ご本人と体が繋がった!と感じた辺りから、明らかな変化を期待してはいました。肩に手を置いてみると、手に反発するような力が確かにそこにあるんです!例えるなら、当初は沼地に沈んだ枯れ木を思わせるように感じられた骨が今は木の周りに水のせせらぎがあって、きっと木も息を吹き返してくる、そんな躍動感を期待させるような感触。。。それと同時に肩の位置も変わっていました。
体はいつだって活き活きと生きたいんだな、と改めて思わされた瞬間でした。が、喜んでいられたのもココまででした。
その後は、空腹での就寝や就寝前に行う体操も出来る範囲でキチンとやっていただけてるようでしたが、”右腰が抜けて左上半身が張っていく”ような違和感は少し気になる感じでありました。そんなある日・・・
「今年は花粉症が楽ですねぇ、周りがグズグズいってても私はそんなでもないです」という季節になって暫くして診せてもらった時のことです。
背中がとにかく張っている。。。
とくに右側の肋骨から背中にかけてパンパンに張っている。
薬のことをそれとなく聞いてみました。どうやら、予防のために朝晩キチンと花粉症の薬を服用されてるようでした。そして・・症状が出ていなくても飲む。呼吸ができなくなるほど鼻が詰まってしまっていた経験から花粉症の薬が手放せない・・そんな内容でした。
薬の影響の処理をしているかのような違和感から「花粉症の薬を飲むのが終わったら、また診せて貰うようにしましょうか?」と話して様子を見ることにしました。
それは、薬の処理は自力で出来たほうがいい、と思ったからです。
1ヶ月ほど経過してから「何かに捕まってないと立ってられないので診てもらえますか?」との連絡。歩いて見えられたのですが、じっと立ってる時は何かに捕まってないと立てない様子。・・・より、まず何より、見た目が。。。首肩周りがスッキリしていて、上半身の幅・厚みとも2/3サイズになったような印象でした。
「ずいぶんスッキリされましたねぇ」・・・「こんな時ばっかり、すみません」・・・というようなやり取りのあと早速診せていただきました。
施術後は特に左の肋骨が大きく膨らんで呼吸が入り、顔にも血色が戻って「楽になりました」となったのですが、-なんでそんなに全身が萎縮したようになっていたのか?-聞いてみました。
”花粉症の薬飲んでる間は体を診ません”となってから、鍼治療に行くようになったらしいのです。そしてそこでパーキンソン病の初期症状と言われたようです。
(以前の右腰の抜けていく感じはパーキンソン病の初期だったのかな)と思いながら思い返してみると今回は、確かに右の腰がカチカチに固まっていました。抜けていく腰を筋肉でガチガチに固めてるかのような印象です。
とにかく、私が勝手に体を緩めてしまって鍼治療の経過観察の邪魔をするわけにはいかないので、”何かに捕まってないと立ってられない”状況になったことは伝えてもらうようにお願いしました。
(それは、その治療方法に耐えられてると判断されて同じように鍼を打たれると危ないと思ったからですが、結果として流す電気の量を微弱にすることになったそうです)
そうなんです。そこでの鍼治療というのは、鍼を打って電気を流すらしいんです。
鍼はいい治療法だと思っているのですが、電気はダメです。経験上、電気治療を受けた筋肉は弾力がなく、生気がありません。まるで、スーパーで売ってるお肉のブロックがそこに入ってるかのような感触になります。・・・・ということでこの方は現在、鍼治療に専念されており、「嬉しかったこと」の続編は立ち消えになりそうな状況です。
なのですが、先日連絡がありました。
「椅子から立つとき転がって尻餅をついてしまって、そのまま起き上がれず10分くらいその場でもがいてた」らしく、体が後ろに転げそうになる、右足がうまく出ない、といった症状を訴えておられました。
診せていただいたのですが、それはまた、機会が許せばお伝えすることにします。