前回の話を少し詳細にしていくために先ず、-身体のスクエア-を比較してみたいと思います。股関節までの広いー身体のスクエアーの典型的な例として考えられるのが・・・
右足前4番のまま、左足軸のアンディオールピルエット。。左図(緑)です。
右図が前に軸があるのに対して、左図は後ろに軸がある。。ここが一番の違い。
左図(緑)の特徴を挙げていきます。
●お尻がない
スクエアの意識を股関節まで下げてくると、お尻までスクエアとして固定してしまうのでペッタンコなお尻になります。特に中臀筋は使えない状態だと思われます。
●足が短い
左図(緑)の左足はお尻と分離して見えるのに対して、右図(赤)は足から腰までが繋がって見える。左図(緑)ではお尻の筋肉群が使えないので、腿の筋肉が余分に働くことに。。
●背中が広く張っている
・・・ということは身体の前面はしぼんでるんです。右図(赤)は逆。身体の前面が広く張って背中が締まっている。(; ・`д・´)シボムンジャナイノ?!
ただ胸を張るだけなら背中がたるむんですが、背骨が身体の中に収まっているので”しぼまない” ”たるまない” 、締まるんです♪
●肩甲骨が離れる
背骨の収まりが悪い(出てくる)と肩甲骨が離れてしまいます。そうなると必然的に肩甲骨に繋がる首(肩甲挙筋:グレーのライン)が張ってしまいます。ピルエットでお顔がつかない!の主要因はコレですね、首が固まるわけですから。
ちなみに・・
首凝りの原因もココが多いです。ですから首凝りは、首をゴリゴリするより肩甲骨が少し寄ってくれればいい。・・のためには肩甲骨の間の骨が身体の中に収まればいい。
・・それは同時に、腰の骨もきちんと収まっているということ。
逆に言うと・・ウェストのくびれがあって、捻りの軸をきちんと捻じれる状態なら、肩甲骨の間の骨も自然と身体の中に収まってるということになり、首凝りもなくピルエットのお顔もつく。
●真っすぐ腰
背骨がやや外に出てくる状態になると背骨は固まって動きが悪くなる。引き合いに出す例としてはよろしくないですが、ご老体の背中とその固く小さな歩き方を思い出していただければイメージしやすいかと。
図にもしてますが背骨の螺旋が小さい。でもピルエットなので微妙に捻じりは入ります。その中心となるのが黄色の骨・・ところが、これは体調不良に直結します。
緑・赤・青・黄 の骨は前後軸に使う骨。簡単に言えば反るために使っていく骨です。
そして特に捻じってはいけない場所、捻じるようには出来ていない。
扉の蝶番みたいなものです。ドアノブもって扉を開閉させてるだけなら蝶番も不具合無く使っていけますが、開けたドアのノブにカバンを掛けたりしていると蝶番に小さなゆるみが出てきてドアが閉まらなくなる。いちいち少し持ち上げないと閉まらない、といった嫌な不具合。。。この緑・赤・青・黄 の骨もそれぞれ隣と骨と組してガッチリした造りなのですが、頻繁に捻じりを加えられると壊れていってしまう。。ホルモンバランスが崩れる・・といった嫌な不具合。。
さて、股関節までの広いー身体のスクエアーの特徴を5つ挙げてきましたが、どれも背骨が身体の中に収まれば解決する話ばかりです。●お尻がない、だけは意識的にお尻をスクエアから解放してあげる必要がありますが・・
そして、背骨が身体の中に収まるためのカギになるのが 緑・赤・青・黄 の身体の中に収まりやすい前後軸に使う骨です。背骨が身体の中に収まる、という意識が強くなれば自然とインナーマッスルも使っていけますので、どうぞ意識されてみてください。