(大人の姿勢は硬い!のつづき…)
「無意識に立ってる姿にこそ、それぞれの”姿勢”が表れます」と書いたとおり姿勢は無意識運動です。
他にも消化~排泄に係る体の運動も、無意識運動になります。
前回の例で、最初の姿勢の崩れを「常に胃にモノが入っていてそのあたりの背骨が後ろに出たまんまに・・」(要は過食という意味です)という例で始めたのも、過食が姿勢に及ぼす影響はとても大きいからです。
ではバレエの姿勢を手に入れるために、ファーストポジション以前の姿勢をどうやって取り戻すか?
前回のイメージ図の場合ですと、
1.胃に関係するあたりのガッチリした固着の線を解いてあげます(施術です)。
2.空腹の時間をせめて一日1回作ってもらいます。(寝る前は食べない、とか間食をしない、とかいったものが一般的です)
そうすると、過食で動きをなくしていた背骨に少し動く余裕が生まれます。
動きを取り戻してくると固着の線は要らなくなります。要らなくなった固着の線と関連した細い縛りの線は自然と消えていく、すこし全体に動きがでてくる、という経過をたどります。
ここで大事なポイントは、
・縛りを解いた所だけでなく全体に動きが波及する、
・更に自分で動きを造ることで全身に動きを取り戻していける、
ということです。
そこから、がんじがらめに縛られた線を徐々に解いていく。
(定期的に診させていただく理由です)
ちょうど前回のイメージ図を逆にたどって姿勢を取り戻していくイメージです。
普段踊ってる方は、体に対する意識が高いので全身に動きをとり戻していく経過も早いです。
そして・・
どの固着の線を解くか?
その後それがどういう経過をたどったか?
その経過の先に、動きを取り戻せるようにどう指導していくか?
それが、体戓士の仕事です。
ところで体戓士(ていかし)とは?
「体を守る人」という意味で付けた造語です。
実質は整体士ということになるのでしょうが、現況では「整体士」と「カイロプラクター」と「マッサージ師」の区別がつきにくくなっているようなので敢えて「体戓士」と名乗らせていただきます。
よろしくお願いいたします。