今回はエクササイズ前(赤図)・後(緑図)の比較から見て行きます。
前回「肩甲骨が背中側に落ちて背中を潰す、あばらが開く、挙句アームスが使えない!を修正するエクササイズを次回紹介します」ということでしたので、その前後比較です。
赤図は、エクササイズ前の肩甲骨が背中側に落ちて・・あばら開いて・・恥骨が出て・・という姿勢を作ったものです。と言っても意識的に作った姿勢ではエクササイズの効果が分からないので、ビール片手に食べ過ぎてみました♪
エクササイズ後の緑図と比べて見ると歴然!ふんぞり返るくらい食べてますね。
緑図に目をやると、お腹が凹んでいるのが目につきます(胃は出てますが)。これは恥骨が引っ込んで、お腹が上下に伸びた結果です。凹ませてるわけではありません。さぁ、お腹を見てても仕方がないの。。本題は肩なの。。
。。ということで・・・
赤図からエクササイズを始めて緑図で終わっています。
つまり、立ち位置は変わっていませんので足の位置に合わせて重ねた二つの図でビフォーアフターを比較してみます。
緑図の方がかなり前に乗り込んでいる位置になっています。
緑図の方がお腹が出ているのは意外♪
この全身が前に乗り込んだような形は恥骨が引っ込んだ効果です。。
しかし、これでは”踊りの佇まい”でやってたことと変わらない?!
本題は肩なんです(~_~;)そこで・・
左肩に合わせて二つの図を重ねてみます。
意外にも肩と胸の位置はあまり変化がない様子。。変化が見て取れるのは・・
①首の後ろが伸びている
②鎖骨の位置が上がっている
③首と肩の位置が近づいている
= 肩甲骨が寄った(菱形筋が働いている)
④みぞおちの位置が上がっている = みぞおちの裏当たりの背中が締まっている(背中を潰していない)
この③④が肩甲骨が落ちて(=首が肩甲骨を支えて)、あばら開いて(=背中潰して)が改善したことの証となります。
前回お伝えした「一番見えにくく、一番重要なのが赤図のアンナバンの肩は体側のラインより後ろにあること」
こうやって見てみると「肩を体側ライン上に持ってくる」というよりは「肩の位置に体側ラインを持ってくる」イメージですね。
手順は以下の通りです、お試し下さいm(_ _)m
①上手赤図の姿勢から。。
②両腕を転がすようにして手の甲を合わせます。
③肘を前に出すようにすると肩が上がる
④その腕を前に放り出してお尻と引っ張り合って伸びをする感じ・・
⑤腕を水平に開きます
⑥手のひらをを前向きに。。この時に腕が落ちないようにします!
⑦アゴで鎖骨辺りの皮を引っ張り上げるように起き上がってきます
⑧胸が上がってくると腕が自然に外旋してくるので腕を下ろしていきます。
上手くいけば肘が体側ライン(シャツの縫い目)に着地します
最後は脱力で上図緑図へ。おつかれさま♪
ポイントは幾つかありますが、一番大事なのは⑥の腕を落とさない処です。
腕を落とすと、⑧の段階で脇が前に出てこなくなります。
因みに⑧で胸が上がるのは⑤の段階で菱形筋を使って背骨が中に納まっているので胸が前に出て上がってきます(背中が締まって胸が開く)。
ということは⑤の段階できちんと菱形筋が働いて背骨が中に入る必要があるということです。
例えば⑤の段階で腕が後ろに行き過ぎると菱形筋の力が抜けて肩甲骨だけが寄ってくることになるので、それはNGです。
一番大事な⑥の段階を見るために⑤と⑥の図を重ねておきますので参考にされてください。