重心移動の話の中で足裏についてはよく触れるのですが、指先については一度も触れたことがありませんでした。単純に文章では伝えづらいからなのですが。。。
伝えづらい部分の核になるのが”小指から使うことで力は親指に集約される”という点・・・
ポワントでの指先の使い方も同様で、親指を軸に自然とアンディオールされる。
。。ので、小指側が潰れる、ということはなくなる。。
かといって、足の裏の筋肉で器用に小指から使ってみても、親指は反るだけで指先が伸びるというのとは違ってしまいます。
それは、アウターマッスルのネットワークになってしまうからなのですが、特に外腿がパンパンなバレエになってしまいがち。。
親指が力強く伸びる感覚・・・何か伝える方法がないかな?と思っていたらありました。それがデリエールのタンデュ、のときの指先。。
ドゥバンのタンデュ → プリエ→シャッセ → デリエールのタンデュ
(最近、この型ばっかりですね・・)
シャッセ → デリエールのタンデュ。。この時の指先の使い方が一番感じやすいと思われます。
左の図がシャッセ → デリエール の態勢に入ったところ(後ろ足ドゥミの状態)とします。
この後の指先の使い方(赤丸の部分)についてお話しします。
この後の指先の使い方を両極端に分けると2種類。
(下の2種類の図)
上図と下図の見た目の違いは、
足の甲が下を向いている(上図)か 足の甲が外を向いている(下図)か の違い。
見えます?
下図がホウキに見えるのは落ち葉の
季節だからです、集中してください!
(`・ω・´)キリッ
上図と下図の動き方の違いについて説明してみます。
上下図とも赤い丸点が動きの支点です。
上図は足首が支点、下図は親指の爪先が支点です。
そこから上図では指先が動く、下図では踵が動く。(赤い矢印がその動きです)
真逆と言えば真逆ですが重要なのは、その動きの原動力!
上図ではアキレス腱やふくらはぎがその原動力。
下図では足を引き抜く(=軸足への重心移動)がその原動力です。
結果として、力が入った上図の足は重い。対して重心が軸足へ移動した下図の足は軽い=つまり上げやすい、となります。
つまり、足の甲が下を向いてる足は重い足。足の甲が外を向いてる足は軽い足。
とも言えます。失礼!・・・・今回は指先の話でした。
なぜ、下図の足はホウキ?というか甲が外を向くのでしょうか?
その説明が、下の図です。
親指の爪先を支点に足を引き抜いていきます。
そうすると、足の小指は一番短いので一番最初に床を離れます。
さらに引き抜いていく・・・次は薬指・・中指・・と順番に離れていき最後は親指(の爪先)だけが接地している状態へ。。そうすると足の甲は完全に外を向きます。
ポイントは指力でやらないこと。
バーを握り締める手と同様で、屈筋群を使うと・・単純に・・ろくなことがない。
屈筋群を使わなければ、親指に力が集約されます。
指が伸びる方向に力が入る。。そのためには、指に力を入れずに引き抜くだけ。。
その、引き抜くが難しいんですが。。
引き抜く=軸足に重心を移し続ける。
・・のためには、腹直筋が固まっていてはダメ、内腿が離れていてもダメ、肩上がって首に力が入っていてもダメ、鼠径部が縮んでいてもダメ、・・・・ダメ、というか途中で止まってしまう。。
いろいろ細かいこと言うよりも
ここ(赤い矢印方向)で引き抜いていきます!
といったイメージが一番伝わりイイでしょうか?
全身使って引き抜く感じです。
これで足の指先の感覚がつかめれば、その感覚をドゥバンやアラセゴンへも応用されていかれればいいと思います。
余計なことを言うようですが、ドゥミは必ず通過すると思いますよ。...おわり。