前回の続きです。
バネとしてのプリエを前回は”出っ尻”の観点から見ていきましたが、今回は”甲出し”の観点から見ていきます。
前回、「出っ尻プリエ」「タックインプリエ」は座る時と同じ足裏の使い方になっているので、バネとしてのプリエには成り得ない!・・という話でした。
足裏の外側に体重が掛かると力を抜くことが出来るので、座る時は自然とそういう使い方をします。だからフワリと座れるんですが・・。
でも、ドスンと座る人もいますね。。それは力が抜けなくなってるからです。。
少しだけ掘り下げますと・・・
普段から足裏の外側に体重が掛かる歩き方をしていると力が抜ける分、更に力を入れて歩かなければなりません。効率が悪いとか、燃費が悪い状態。。
そうなると・・ちょっと、汗っかき!とかね。でも、心臓に負担がある方も”ちょっと、
汗っかき!”だったりしますので必ずしも「汗っかき=外足体重」ではありません!
ご注意。。
そうなると無駄に力が抜けないように!と身体がそれをカバーしてきます。
足裏の外側のもっと外側、足の側面に近いところで歩くようになります。
小指が内を向いたり、巻いたりするのがその状態。
これで効率が戻って、よしよしヾ(・ω・`)。。。とはなってくれればいいのですが・・
今度は力が抜けなくなります。これがキツイ!関節が固まったかのように歩く姿はガチガチに。。となると、座る時も力が抜けずにドスン!!
<足裏の使い方(ドゥミって大事)>を見ていただくともう少し詳しく書いてますが・・・書きすぎてるような・・くるぶしが下がるとか書いてありますので(;^_^A
もしも電車で隣り合わせたらスペースを少し空けてあげましょう。。肘も外に張り出しているはずですから。。
そういう方の足というのが、こんなイメージです ⇒
正常な足のイメージとしてはこんな感じ(緑)。。。
その差は微妙ですが、雰囲気は違います。
(しかも立ち姿でしか現れてきません)
。。そして雰囲気の差として見て取れるのが”小指側の巻き加減や指先に入っている力”です。。。
小指側に力が入ってしまう原因は多々ありますが、今回はココに注目します。
親指で踏ん張る
⇒ 土踏まずの辺りが大きく山なり
⇒ 足が外に転がる
⇒ 小指も踏ん張る
土踏まずのアーチを出そうとして親指で踏ん張る。。という方が陥るのがこのケース。。
見事に外足体重へ・・・
さて、外足体重についてはこれまでも書いてきましたが、バレエでは足裏の使い方一つでわざわざ自らを外足体重に落とし込んでしまうケースがコレなんです。
座るようなプリエもその一つなのですが・・
a.ルルベアップ時にバランスとろうとして親指を踏ん張って耐える
b.ポイントに出す足の親指をギュッと丸める
どちらも親指を踏ん張ることによって外足体重へと陥る・・落とし込む・漏れなくです。
土踏まずの話になってますが、”甲出し” に ”土踏まず” の空間は必須なのでもうしばらく
お付き合いくださいませ。
ところで”土踏まず”ってどこでしょう?
右図の緑の破線の辺りですよね。
そうです、”土踏まず”って空間なんです。
それは足の甲がバネとして働ける空間。
上図のように親指を踏ん張れば赤い破線のアーチになってしまいます。その時、”土踏まずの空間”は無くなっています。
では、このポイントの足はどうでしょう?
ポイントの形のまま地面に突き立てた時に、立てるのなら機能した形と言えますので。。。ちょいと地面に突き立てて。。。
ついでにグリーンの線で立てる形にライン修正してみます。そうすると・・・
注目したいのは・・
力が入って引っ込む場所が赤い矢印の所ではなくて、グリーンの矢印のところ。。いわゆる ”土踏まず”です
つまり、このポイントの足は土踏まずの空間が無い状態なんです。
”土踏まず”を引き込めれば、親指が伸びるような使い方になって親指は地面に対して垂直に位置する。
指先(親指)丸めたポイントは違います、と言ってるのはこんな理由でもあります。
でも小さい子は指先丸めたポイントで立てるんですよね。。。漏れなく足首がグラグラになっていきますが。。(◞‸◟)カワイソウ・・
ダラダラと書いておりますが、要点は少ないです。。まず”土踏まず”は空間であって、その空間を引き込んだ形がポイントの足ですよ!コレだけです。
筋肉信奉者だと、この空間に対する意識が薄いように思われるんですがいかがでしょう?
でも真の筋肉信奉者ならあるかも!山あり谷ありの造形で隆々となるわけですから。。
はい、”土踏まずの空間”に戻ります。
どうやって”土踏まずの空間”を作りますか?
また、どうやってその空間を引き込みますか? (つづく)