ベリーダンス。日本語に訳せば”腹踊り”-でもお腹に絵は描かないヤツ・・
あの柔軟な腰の動きは、お腹で作り出していく。確かに背筋でやってしまうと腰は固まってしまい、小さくしか動けない。
腹直筋を固めてしまっても、腰の固まり具合はさらに酷くなり挙句に腰を痛めてしまう。
要するに「お腹と腰との連動」が必要で、そのためにはアウターの筋肉は緩めておく必要があるんです。
腰が柔軟に動くためには椎間も空いていなければ動きにならないので、引き上げも同時に必要になってくる。
引き上がった柔軟な腰で軸を乗り換えて、逆側の足腰を柔らかく使って踊っていく。
ベリーダンスってそんなイメージ。
軸足の逆側を柔らかく使っていく・・ハウスダンスに近いなぁ。というのがやってみた感想。どんなダンスでもそうですが、先生は腰が横に逃げてお尻を振ってしまうのを常に注意されていました。腰が横に逃げると軸足の軸が無くなり、その代わりにアウターの筋肉が軸として固まる。そうすると、あのユラユラふわふわした感じが一瞬にして消える。。
だからすぐ注意が行くんでしょうね。。
軸の話は置いておいて、今回は”お腹と腰との連動”がテーマです。
概要としては、腰の五つの骨を正しい方向に動かして可動性をつけることで、柔軟な腰を取り戻す!という内容です。では早速。。
正座から背筋を伸ばすようにして踵に乗ってるお尻の重さを「4分の3」くらいにします。
それ以上軽くしようとすると腿に力が入ってしまうのでNGです。
そこから両膝を滑らせて開きます。両膝同時です、
片膝ずつ開かないようにしてください。
両膝に体重を乗せるようにして、スーッと滑らせると、その人の一番いい所で止まります。
そこでお尻を小さく左右に振ります。
動かしずらい方を感じてください。
動かしずらい方はゆっくり、もしくはより小さく振ってみます。
下から2番目の赤いマークの骨を中心にした振り子運動のイメージ
(腰椎4番)
次は前腸骨を片方ずつ床方向に近づけるようにします。
(全腸骨は骨盤前の左右のグリグリです)
片方ずつ前に出して内に入れるような感じです。
結果として膝が左右に少し転がります。
下から3番目の赤いマークの骨を中心にして骨盤を片方ずつ
内に捻り込む感じ。(腰椎3番)
軸の乗り換えに使うのはココです。
例えば、ピルエットやアラベスクの軸足。
軸足側の全腸骨を捻り込むことで母子球重心となります。
他にも、膝を曲げずに移動していくときもコレ。
決して足首だけで歩くわけではなく、重心移動で進んでいく。
ダンサーさんには最重要な腰椎でしょう。
次はわき腹の肋骨で、股関節(大転子)と引き合うイメージで片方ずつ伸ばします。(大転子は骨盤横の足の付け根のグリグリです)
結果として胸郭(上半身)を左右に振る感じ。
中心になるのは上から2番目の赤いマークの椎骨。(腰椎2番)
苦手な軸足の方が”わき腹-股関節”の繋がる感覚が弱いかもしれません。そんなときは、より小さく引っ張ってみることです。
アンディオールを失敗して腰が落ちている方は、大転子の後ろ側(お尻側)を引っ張ってみられると繋がり感が出てくると思います。
(体の中のつながりを意識する必要があるので、ちょっと難しいです)
最後は首の力を抜いてお辞儀していきます(左図)。
膝を真上から見るような位置まで前傾すると、一番下の赤いマークの骨が引き上げられます。。
(腰椎5番)
後ろカンブレの初動で頷くような動きもココを引き上げるための動作です。
すかさず首の力は抜いたまま、反り上がるようにして正座に戻ります。中心になるのは一番上の赤いマークの骨。(腰椎1番)ココを中心にみぞおちを扇状に開くように。(中図)
最初の正座と比べると腰にアーチが出来て胸が張ったような感じになればOKです(右図)。
今朝、右オデコにタンコブを作ってしまったのですが(不注意による打撲です。)
このみぞおちを開くとこまで来たら、右眼球の周りに隙間が空いたような感じになって右目が動かしやすくなりました。(`・ω・´)オオッ!頭の緊張ってホント!鳩尾と直結してるんだな、と再認識・・・(@_・)クルクル、メダマヲマワシタクナッタ。
話が逸れましたが、腰の一番上の骨と一番下の骨はセットで動きます。
ですから後ろカンブレも両方使います。腰椎を4番⇒3番⇒2番⇒5番⇒1番と動かしてきました。
腰椎の場所の目安としては・・
1番=みぞおちの裏辺り 3番がへその裏辺り 5番が骨盤との付け根の辺り
途中で腹直筋を固めてることに気付いたら緩めてください。そうしないと腰椎はうごきません。
特に下腹を薄くしてしまいがち。だからといって下腹を前に出すのではありません。
下腹は下に向ける-これで腰が入る準備ができます。
さて、腰椎がそれぞれに可動性を持つと、この五つの骨は連動して一つのアーチになります。
試してみましょう。
力を抜いて立った姿勢から、両方のわき腹を上下にキュッと伸ばします。。
腰椎に可動性があれば、腰にアーチが出来て自然に胸が張ります。
ここがアンジュレーションの初動です。ベリーダンス特有の、頭を動かさずに首から下だけで作るウェイブ-アンジュレーション-。。
腰椎の可動性があれば、わき腹を上下に伸ばすだけで自然に入れる。
力を抜いて踊るって例えば、こういうことなんでしょうね。
わき腹をキュッ!と伸ばすこの姿勢。。バレエのアラベスクでも同様ですね。。
しつこいようですが腹直筋が固まってたり、下腹を薄くしていたりしてはわき腹は伸びません。
今回は細かすぎますね。誰もやらないね、コレ・・
でも、”小さく変えて大きく変わる”という整体の極意みたいなところなので、ぜひチャレンジしてみてください。