前回の赤図のサイドカンブレは右骨盤を押し下げてしまうので右の首肩に力が入ってしまい、首が短く・肩が上がる。。という話でした。
実はウィークポイントはココのみ。。ココが解消すれば残りの部分はすべて解消します。
では右骨盤を押し下げてしまう原因はどこにあるのでしょう?
それは左脇が伸びないからです。伸びないから身体を傾けてしまう。。伸びれば骨盤を押し下げることもない。右カンブレで左軸を推奨したのは左脇を伸ばしやすいからです。
ここで、脇の筋肉を観察してみましょう。
図中の”内”
・・・内腹斜筋
図中の”外”
・・・外腹斜筋。。
二つの図を重ねてみると網目状の構造になっています。
ということは、ただ単に上下に引っ張っても伸びないんですね。
では、どうやって伸ばすかといいますと・・
内外の腹斜筋は骨盤にくっ付いているので、先ず青の矢印のように骨盤を動かす必要があります。・・・と意識しなくても左足軸に立つとこういう風に動きます。小指側に体重が落ちるとダメですが・・・・
あとは上半身の左の背中を右側に送るようにすると腹斜筋にストレッチが入って体側は上下に伸びていきます。前回の左軸で右にカンブレしている緑図の動きがソレです。。
ここまでは「上下にまっすぐ引っ張っても脇は伸びませんよ」という伸ばし方の話です。
もう一つ、伸びない要因がありまして。。
それは、「ガチガチに固まってたら伸びませんよ」という話。。
正しい方向に伸ばしたとしても、筋肉自体が固まっていたら伸びていきません。
当たり前の話に聞こえますので結論だけ書きますが、首の左右の筋肉が固まっていると脇の筋肉も固まってしまいます、連動ってヤツです。
ここまでをまとめてみますと・・・
①サイドカンブレが上手く極まらない(と悩む人は少ないでしょうが・・)のは、逆側の脇が伸びないから。
②そして逆側の脇が伸びないのは、伸ばす方向が違う+首に力が入っている・・から。
以上の2点を踏まえて、脇を伸ばすエクササイズ♪やってみます。
右脇を伸ばしてみます。
A.
膝立ちになって右手を遠くに伸ばします。
この時に首が脱力できていれば、右足重心になります。
それに対応して首は左に倒れます。
首に力が入って腕を支えれば、右腕だけ出しても両膝に均等に乗ることが出来ます。
首が脱力できていれば右側にある右腕の重さに対応して頭頂部が左に倒れてバランスします。この首の脱力ができないと始まらないので、ちょっとしつこく書いてます。
B.
この右首が伸びきって脱力した状態からゴロンと図のように首を左に捻じります。
捻じるというよりは鼻先を床方向に落とす感じです、ゴロンと。。
首の筋肉で捻じらないように( ^ω^)・・・ヒツコイ
C.
すると自動的に右の背中が左に回ってきて、胸が上がる。。それに合わせて腕も上がってきます。あとは右膝の体重が抜けないように右腰で右膝をしっかり踏んで脇のストレッチ。 以上です。
自動的にC図のように動くところが謎(・・? かもしれませんが、これはB図で首を捻じった際、(首の)背骨に捻じりのスイッチが入るからです。ただし、首の力が抜けていないと背骨まで捻じることができないので、最初に首の脱力をしつこくお伝えさせて頂きました。
首の骨に捻じりの入力がされて、ほかの捻じりの骨たちが連動して反応する。
以前、身体のスクエアで挙げていた赤〇□がその連動してくる椎骨です。
前述の「右の背中が左に回って来て・・・・」というのはこの図の赤いエリアの事です(この図は左軸なので左の背中が右に回っています)。
捻じりと言えばアラベスクですが。。。。
右軸アラベスクの時に左脇が前に出ていく。。。それが自然な使い方だということです。左脇が前に出ない!となると先ずは首の力を抜く必要があるでしょう。
仮に首に力が入ったままアラベスクの上体を起こそうとすると、身体のスクエアの図の青〇のところから上体が立ち上がってしまうのですが間違いなく身体を壊していきます。
最後に膝立ちで上体を左に倒すだけのカンブレをしたものを赤図で示します・・・
見る場所は丸く囲んだココ。。
身体のスクエアの図の肩甲骨の間にあった赤〇の場所。。ココを中心とした締まり具合が全く違います。
このエリアがギューッと締まることでデコルテラインが上がります(背中が締まって胸が開く)し、両腕が繋がってきます。
ですから「胸張って!」と言われて、ただ胸を上げると・・・背中を潰してあばらが開いたり、出っ尻になったりするわけです。
話は尽きないのでこの辺りで<(_ _)>