「ひと冬越したら、猫背がひどくなったような気がする・・・」
「冬の間は寒くて縮こまっているので、猫背がひどくなるのかしら?」
というような話を聞いたり、感じたりしたことないでしょうか?
猫背の姿勢で厚手のコートを着ると・・・そこのところを具体的に見てみます。
左の図は、猫背気味の方にコートを着せてみた図です。
「・・どこですか?」とか「・・なに?もう一回」とか。。
そういうの要りません(><)
慣れてくださいませ、この手の図に!
見ていただきたいのはコートを支えている場所です。
ー肩と首の付け根で服を支えてしまいますー
さらに着込んだ洋服を手に持ってみると重いこと、重いこと。。この重さを毎日毎日背負っていたら猫背へと向かってしまうような気がします。
といって決して”薄着のすすめ”をするつもりはありませんが
確かに”支え方”によっては猫背に向かってしまう気がします。
そこで・・・
せっかく冬服という服の重さがあるので、逆にそれを姿勢改善に利用されてはいかがでしょうか?というのが今回の話です。
さきほど見ましたように猫背の姿勢だと冬服を”背負って”しまうんです。なので。。
逆に胸で支えるようにしてみます・・・(左図)
肩と鎖骨の下辺りで服を支えます。
猫背が背中で支えるのとは正反対になります。
図で見ると微妙な差にしかならなかったのですが、
上図)鎖骨下あたり(前面)が空間になっているのと
左図)首肩の付根(背面)が空間になっているのとの違いです。
いかがでしょう?
恐らく半数位の方は胸で支えるほうが軽く感じると思います。
(鎖骨下の空間を埋めるためには肩が下がる必要もあるので、
体感できる方は半数位かな?と。。。)
違いの理由の一つが服と体の接地面積です。
同じ重さのものを支えるなら点より面で支えたほうが軽く感じます。例えばスマホ。。。同じ重さなら手のひらの触れる面積が多いほうが軽く感じます。だから薄くて広いほうが軽く感じる。。
でも、服の重さの体感度の違いはこれだけではないんです。もう一つの理由は・・
胸で支えるようにすると腰のチカラが応援してくるんです。
ここにも”8の字のチカラの流れ”が出てきます。
胸で服を支えようとすると、腰からの力が胸を押し上げます。
そして、胸が服と触れてる面積が大きければ大きいほど、腰が服を支えてくれます。
胸で服を支えた方が断然軽く感じる、というより”服の重さを感じなくなる体の位置取り”。そこがわかれば8の字のチカラの流れを体感できてると思われますがいかがでしょう?
この冬、コートを胸で支える感覚が習慣になれば、春の到来とともに自然な引き上げが芽吹くかもしれませんね。