一般的に「足の付け根からのアンディオールを意識して…」とよく言われます。
「わかりました」ということで付け根から開いたアンデオールには、実は大きく分けて二種類のアンディオールが見受けられます。
正面から見ると同じなのですが、側面からみると腰の角度と足裏の重心の位置が違います。
腰の角度はご覧のとおり、前傾 と 後傾 です。
足裏の重心は親指(付根)重心 と 小指(付根)重心 です。
(※親指に体重が乗ってるから大丈夫、とはなりません。例えば
外反母趾の方は小指重心です。小指の重心を親指側に持ってくる
体の働きが外反母趾ですから)
この時の上半身の状態はどうなっているでしょう?
極端に書きますが・・
お顔の高さ・角度は一緒なのにずいぶん印象が違います。
「お尻締めて!」で大臀筋締めると、右の傾向が強くなります。骨盤の後傾は自分では意識しずらいのですが、真っ直ぐ腰の方の骨盤は必ず後傾しています(そこから重心を前に持って来ようとすると出っ尻になります)。
ちなみに左の姿勢は「お尻ゆるゆる」です。
前後の重心を比較するためにこの上半身に足のラインで線を引いてみましょう。
この線の左右(前・後)のバランスをそれぞれで見てください。骨盤が後継している側は背面の面積が大きくなります。
ここで二足歩行のバランスをとるのが頭の位置になります。
つまり、骨盤が後継しているとお顔の位置が前に出てきます。
更にセンターレッスンではもう少し状況が変わってきます。
(右図)のままでは、後ろに倒れないように踏ん張ってるだけで、とても動けそうな雰囲気が感じられませんよね。
ここから前に動くためには・・・膝が前に出てきて ・・
う~ん
バランスがとれてきました。
これなら前後左右どちらにでも動けそうですね!
実際にはがに股になるので膝の曲がりは
目立ちませんがこういうバランスでセンターを
動いている方を見ると
「アンディオールの失敗・・・」
「膝の曲がったバレエ・・・」
を感じてしまいます。
ついでにバーレッスンのバットマンで膝が曲がる、というのもこれと同じです。
足を高く振り上げるために「骨盤後傾→お顔前→膝曲がる」
(転ばないために膝が曲がります)
この要素を上の図に加えてみます。
こんな…感じ…?
これは足があがった一瞬の姿なので自分の目には(鏡には)映りにくいです。
でも、これやってしまいます。
足を上げようとすると間違いなくこうなります。
「あっ、一瞬膝が曲がってる」と感じた人はその後どうするでしょうか?
この反省として「ハムストリングが硬いんだ」となるのですが、それはそれで正解だと思います。が、ここのストレッチにはある危険が潜んでいます。
(”1番ポジションの確認”へつづく)