今回は腰のアイソレーションの中の”骨盤回し”です。
赤図と緑図でその違いを一気に見ていきます。
違い・・・
① 赤図は膝を曲げて、骨盤の外側で円を描くように回しています。
(緑図は膝を伸ばして、内腿で円を描くように回しています)
② 赤図は腰が右の時に右足(外側)腰が左の時に左足(外側)に体重が乗っています。
(緑図は腰が右の時に左足(内側)に、腰が左の時に右足(内側)に体重が乗っています)
③ 赤図は腰が前の時に腿が外回し、腰が後ろの時に腿が内回し。
(緑図は腰が前の時に腿が内回し、腰が後ろの時に腿が外回し)
話の展開をどうしましょう?と悩みますが、テーマは”軸を外さずに行う”ストレッチ。。
そうなると一番重要なのは ”違い①” でしょう。
赤図では骨盤の外側で大きく円を描こうとするので、下肢の内側半分(内転筋や母指球)は使っていない、というより使えない。
それがなんなの?というと・・・
それは母指球が使えていないということになるので、歩きながらでは赤図のように骨盤を回すことは不可能です。ベリーダンスで言えば・・ヒップサークルしながら移動する時にサークルが横長の楕円形になってしまう。。とか・・ヒップホップ系で言えば・・ダウンステップからヒップスライドで移動した足で直ぐにスケートに入れないとか。。
”違い①”は、軸を外さず行う骨盤回しと、軸を外して行う骨盤回しとの違いなんですね。
それよりなにより、こういう骨盤回しを5~6年やってると具合が悪くなります。
見た目には肋骨が落ちて。。ウェストが無くなって。。太れる体力のある方なら太ります、結構見かけると思いますが皆さんの周りではいかがでしょうか。。。
改善の方法として挙げられるのが ”違い②” と ”違い③” になります。
”違い②” から解る改善点は、母指球に入った重心は逃がさずに踏み続けること。。
”違い③” から解る改善点は、骨盤前の時には下肢内旋(させると膝は曲がりません)。。骨盤後ろの時は下肢外旋。。 この2点が改善のポイント。
ちなみに、骨盤前の時に下肢内旋!後ろカンブレの時がコレです。下肢内旋で床をしっかり踏むと膝は曲がらない。下肢が内旋しているので付け根の鼠径部から反っていけるので背中が潰れない。余談はこの辺で置いておいて、”軸を外さずに行う骨盤回し”を具体的に説明します。。
結論から言うと、骨盤を回そうとするので大きな円を描いて軸の無い処に入ってしまうわけなので・・・。軸を外さないためには、下肢の内(外)旋を使います。
先ずは両下肢内旋させたまま骨盤前(膝は曲げない)
左足をさらに内旋させて左軸に乗る(と、右足は自然と外旋して骨盤は右から後ろへ)
骨盤が真後ろに来ると左足の内旋が抜けます(一瞬、両足アンディオールしたような状態を通ります)
今度は右足を内旋させて右軸に乗る(と、左足は自然と外旋して骨盤は左から前へ)
簡単に言うと・・
左足内旋させて左足に乗る ~ 右足内旋させて右足に乗る で1周する。。
そして。。ホントのホントの注意点は、上半身が常に正面を向いていること!
でもこれはウェストが使えてるかどうかという身体の問題になりますので、今回はココまでになります<(_ _)>