前回の続きですが、まず”肋骨のバネ”を使える範囲を確認する前に”背中から腕を使う”の意味を説明してみます。
下の図でアン・オーまで手を持って行った時の肩甲骨の位置を確認してみます。
アン・オーでおでこの前まで手を持っていくと大別して3種類の肩甲骨の位置が見られます。
一番左"A"が正常な位置です。いわゆる背中から腕が使えてる状態です。この位置ですと腕・肩が全身と繋がって使えます。具体的には肩甲骨の外の線の延長が腰椎(太い線)に上手く乗る位置になります。これだと腰で腕をコントロールできます。
真ん中”B"は肩甲骨の下が外に開いてしまうタイプです。具体的には肩甲骨の外の線の延長が骨盤に入ってしまう。これでは、腰が動けなくなり固まっていきます。そうすると足を腰から使うということができなくなり、足に疲れや症状を出しやすいのがこのタイプです。
一番右”C"は肩甲骨外の線が胸椎(細い線)に向かうので上半身に重心が集まる格好(ボディビルダー体型)になります。その重い上半身を支えるのは腰椎です。
腰椎がしなった釣竿のように上半身を支えるので、腰に症状を出しやすいのがこのタイプです。
このタイプは、腰というより仙骨が体を支えるので仙骨がどんどん下がっていく・・・そうするとどんどん骨盤が閉じていく・・・その幅に合わせて肩は首をすぼめるようにとどんどん上がって狭くなっていく・・・
最終的に脳の血管が切れたり、心臓に異変が出たりするのはこのタイプ。
ここまでくると見た目に分かります。・・・目が血走っていて顔がこわい・・・
ダンスで体を壊した!の最もやってほしくない体の壊し方がコレです。
要するに”A"の位置で肩甲骨を使えると”肋骨のバネ”が使える、という事になります。まずは"A"の肩甲骨の位置の時、アン・オーの手が何処に来るか?をご自分で探してみてください。”C"のタイプの方は探すのが難しいと思いますけど”B”タイプの方はちょっとした気付きでわかると思います。
では、また次回です。