アンオの腕や肩を首の筋肉で吊り上げるので肩が上がります、単純な話ですね。
アンオの腕や肩を腰や脇で下から支えれば肩は下がります、これはイメージしにくいですね。(アン・オに上げる手では腰が腕肩を支える様子を、疲れて伸びをする姿に見ました)ここではアンオの腕や肩は首の筋肉で吊り上げるのではなく、下から支えてくるものに乗せる。。とイメージしてください。そんなアンオの練習をしてみます。
下図はアンナバンからの・・アンオに入る直前の、一瞬の様子です。
①腕を上げていきながら首の後ろの力を抜きます=腕と耳のラインが揃うような位置です
②①の状態から腕を使って上半身を斜め上に引き抜きながら、アンオに向かいます。
肩は上がります。
③②で斜め上に引き抜いた上半身を戻しながらアンオ
④②で上がった肩を腰に乗せるように下ろします
①~④まで一瞬の動作なのですがポイントは多いです。
二つの図を重ねてそのポイントを見ていきます。
①で首の後ろの力が抜けて頷いた姿勢になります
②で顔が上がっていますが首で顔を起こしてはいません
上半身が斜め上に引き抜かれて胸郭全体が起き上がるので顔もそれに伴って起き上がってるだけです。
重ねた図の胸のあたりを見てみると緑図の方が上がっています。たったこれだけで顔は起きます。
首の後ろを縮めて顔を起こしていないことは、顎と胸との距離が変わっていないことで判ります。
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②③
②で引き抜いた上半身を腰に乗せています。
下半身は動かずに上半身だけが大きく動いています。
上半身を腰に乗せるとはそういうことです。
③④
最後に肩を腰に乗せます。
②③で上半身が腰に乗っているので肩を落とせば自然と腰に乗ります。
上半身が腰に乗っていない処で肩を落とせば、背中を潰してしまいあばらが開きます。
この場合は右寄りに重心があるので顔が左につきました。
アンオで肩が上がるの結論は”首の力を抜きましょう”です。
そのために①の姿勢を通過しています。
そして最後に、右か左の重心位置によって顔が右か左に自然とつくようなら最後まで首の力が抜けているということになります。