前回は膝でリズムをとるダウンステップの危険性について書きました。そこで、腰のばねを使ったダウンステップを考えてみましょう、という話でした。
さっそく、図説から入ります。
1.2.先ず骨盤の後傾です
(骨盤が後傾すると胸が落ち、と同時に膝と顎が前に出てきます。自然と体が落ちる )
3.4.膝で受け止めずに膝を前に流します。
(と同時に顎を更に前に出します。しゃくれのような顔?)ここがダウンの底になります。出た顎に連動して頭頂部は後ろに行きます。
5.(ダウンの底)からこの頭頂部を引き上げていく、と同時に耳を体側の線に引き戻していきます。
6.顎を引くところまで来ると腰盤が前傾してきます。
ここが(ハイアップ)です。 そこからはドルフィンの要領です。
骨盤の前傾で入ったウェーブを背骨から前胸部へ通す。
7.最後にそのウェーブを顎を引いて後頭部に抜く。
そのままだと後ろに倒れてしまいそうになりますので・・すかさず顎を突き出すと、それに連動して骨盤が後継します。
骨盤が後継すると、前胸部が連動して後ろに落ちます。
(リラックスダウンと同じ)
すると力はストンと後傾した骨盤に落ちます。顎を突き出したとたんに腰に来る感じです。
これを受け止めずに膝を前に流します。(ダウンの底と同じ)
・・・・あとは繰り返し・・・
横から見ると”8の字”運動のようなダウンステップになります。前から見た時、お腹のあたりにシャツのウェーブが流れると合ってます。
前回の膝だけダウンステップとの一番の違いは・・・
前回の図の2つのポジションにもう一つ引き上げた(ハイアップ)のポジションを加えています。前回の図の(アップ)のポジションとこの図での(ウェーブダウン)のポジションは同じ絵なのですが、前回の図ではアップ中なのに、この図ではダウン中です。つまり、もう一段引き上げたアップがほしい、そうすると腰のバネを使う余裕がでてきます。
文章にすると、ごちゃごちゃですね。
・・腰・胸 と 膝・顎 は連動して自然と入るので、意識する場所だけ整理・・・
骨盤後傾 → 膝前(+顎前) → 頭頂部引上げ(ハイアップ) →(ウェーブ)→ 顎前(+フォールダウン)
”8の字”運動の流れがつながってくると ウェーブだけを意識します。顔も意識してつけるのではなく、ウェーブの中で自然にそうなります。最終的に無意識でリズムに乗れるようになったら、そのまま振付へ入ってください。前と同じことやってても、とにかく上手く見えます!(これは余計?)
体戓士としての本分に戻りますと・・・
ハイアップを取り入れて、骨盤を前傾させる!
膝を使った反復運動ではなく腰を使った”8の字”運動へ!
ダウンだけど胸は一瞬アップを通る!
踊りが好きな方へ、一生踊れる体を目指しましょう!