以前に肩甲骨は近づけるか?離すか?という記事を上げていたのですが、明確な結論を出していませんでした、出せなかった?と言いますか・・
改めて前回の内容を一言で結論するなら、”肩甲骨を離して、腕を長く使ってください” ということになります。
しかしうつ伏せに寝た状態での本来の肩甲骨は離れてない方がいい。。それは猫背の広がった背中なら肩甲骨は離れてしまう、とイメージしていただければ分かりやすいと思います。
「猫背じゃなきゃ良いんですか?」(その通りです)・・と肩を後ろに下げて胸を張る。。はい、腕が短くなりました♪
肩ごと腕を背中側に持っていくわけですから、当然腕は見た目に短くなります。
「背中拡げて腕長~く!」と言われるのは道理。
言われるがままに肩甲骨離して腕を長~くしてみると・・・胸を張るためにいったん上げてしまった肩はそのままに・・・。
大抵は、こんな感じになるのかな?
腕は長くなってますが・・・
これでは肩甲骨が上がって、
首に力が入ってて・・
少し反り返ってしまう。
本当に入りたいラインを赤でかぶせてみると・・
こんな感じ。。
如何でしょう?
恐らく次は・・「首長く!肩下げて!」
・・・という注意と共に悪循環に入ってしまい着地点は定まらず。
「首長く!」は無理
(;・∀・)シンチョウノビルヨ。。。
「肩下がるから首が長く見える」は正解ですが、
肩下げようっってのも簡単じゃない( ゚Д゚)…
青ラインから赤ラインへの姿勢変化のポイントは ”肩甲骨が下がりながら寄った” ことです、それだけです。そうすると、腕が短くなって・・とか首が短くなって・・とか反り返って・・というのが無くなる。
だからと言って、”肩甲骨を下げて寄せる”のも無理なんです。
実は、うつ伏せに寝た脱力した状態でその位置にないといけない。。でも・・・
うつ伏せで肩甲骨をちょうどよい位置に持ってくる!なんていうのは整体師の領分・・。
それに自分の肩甲骨がどれくらい開いたり上がったりしているかなんて分からない。。
さてさて迷宮入りしそうな「肩甲骨は離すか?近づけるか?」・・・
”猫背じゃなければ、そもそもそんな話にはならないのに”・・というのが本当の結論。。<(_ _)>
では、どうやれば「猫背」を治せるんでしょう?ーデコルテラインを上げれば良いんです、今回はここに視点を置きます。
前が上がれば後ろが下がる、肩甲骨も下がります。単純に考えていただければいい。
同様に前が広がれば後ろは締まる、肩甲骨も良い位置まで寄ってきます。
詰まるところ、いい姿勢とは?-肩を使って胸を張って猫背を隠してしまうのではなく、デコルテラインを上げること(で肩甲骨は下がって寄る)。。
なので根本的な姿勢改善を目指して、仰向けで”デコルテラインを上げる体操”をやります。
①仰向けに寝た状態でオヘソの辺りで指を組みます
②腕を伸ばすようにして腕で肋骨を挟みます
③肋骨を挟みながら・滑らせながら天井方向に腕を上げていく
④そこから肩甲骨を床から離すように腕を更に天井方向に伸ばします
⑤その遠い処を通しながら万歳まで
⑥顎とデコルテラインとが近付いているのを感じて下さい
肩は上がって肩甲骨は開いている感じがすると思います。でも、この位置に来ないとデコルテラインは上がって来ないんです、猫背だと。
あとは”肩甲骨が下がりながら寄れば”いいわけなので・・胸を上げて床との間に空間を作って、肩甲骨を下げて寄せるイメージを持ちながら腕を下げてくるだけ。
(下ろし方は人によって千差万別なのでココまでにします)
さて、突然ですが⑥の感じ。。アンオで立つときの首とデコルテラインの感じがコレです。
潰れて二重顎になった喉元ではなくて(^-^;…後ろの首〜頭頂部にかけてのラインです。
ココに入ると首が緩むのでバランスが取りやすくなります。いわゆる、頭をヒモで吊られている状態、っていうのがここです。
この体操に慣れたら立ってやってみるのが次のステップです。
立った姿勢で難しいのは④番。仰向けでやり込んでからの方がイイですね。
難しさのポイントだけお伝えすると、肩と首に力が入ってしまい腕が前に伸びていかないんです。仰向けだと首肩の力が抜けるので、腕を伸ばしやすい。
腕を伸ばす感覚を覚えてから立位でもやってみられると宜しいかと思います。