長い腕1、2を振り返ってみると・・
長い腕-1では腕(や首)は長ければ良い?・・そんな筈はなく、きちんと身体と繋がってないとね、という話でした。
長い腕-2では腕をきちんと身体とつなぐために、肩を正しい位置に持って来ましょう!という話。・・とは言っても肩をどうこうするのではなく、肩の位置に脇をもってくる!というエクササイズをやりました。
ところで、肝心の長い腕の話は?・・ なんと!始まってもおりません(+o+)。。
今回は肩の下に脇がある(肩を脇で支えている=首に力が入っていない)ことを条件に長い腕の話をしてみます。
肩の下に脇があるという状態というのは、前回のエクササイズで言えば⑧の段階ですね、ここで脇が肩の下に入ってくる。
・・を踏まえて先ずはこの図から。。
青い図なので良い見本として描いているのですが・・
右手アンオと左手アンオとではニュアンスがいくらか違っています。
今回注目したいのはシャツの皺(しわ)♪
左手アンオの図を見て頂くと、左肩の辺りに皺(しわ)が集中しています。
ここが今回の話のキーポイント。
左肩の辺りに皺(しわ)が入っているということは左肩に無理があるということになります。つまり右手アンオより左手アンオのほうがやりにくい・・・左肩に力が入ってしまっている・・
恐らく右利き左利き関係なく、ほとんどの方がそうだと思います。
それは左側に心臓があるから?・・ここは勝手な推察で申し訳ないのですが・・・
左の肋骨というのは心臓を守る籠としての意味合いが強いように思うのです。
要するに左の肋骨は動きにくい・・
ですから、右手と同じように左手を使っても同じようには使えない、左半身が引き上があがらない。。ので肩に力が入ってしまう。。これが左肩の皺(しわ)に注目した要点。
ということで、右手とは違う使い方で左手をアンオに持っていってみます。
①右手アンオのポジションから・・
②右手をアラセゴンの位置まで戻します。
③両腕を遠くに伸ばし、ピンっと張ったところから右腕を外旋させると左肘が内旋
(肘が外を向く)してくる。そのまま右腕を長く伸ばすと左腕が上がってくる
(肩が前に巻いてる方は両腕の開きをやや狭くしないと連動してきません)
④最後に小指を返して手のひらアンオ。
この瞬間に背中(肩甲骨下)から腕を使ってる感じがする、という方が多いです。
比べ易いように 緑図④ のみぞおち辺りから肩に伸びる薄い皺(しわ)も描いてみました。青図の左手アンオと比べて特徴を見ると・・・
青図・・・左肩は下がって首が長いですが、肋骨が上がっていない
(右側の肋骨側面で比べて見ると解ります)、右腕と左腕に繋がりが無い。
緑図・・・肋骨は引き上がって両腕の繋がりはあるが、お顔に角度が付いてしまう
(肩が上がって首が短い?)
どちらがいいの?と言われると・・・私は踊り易い方がいいとは思います。
一体?何をやっているの?となると思うのでまとめると、
右手アンオは右手で引き上げられますが、左手アンオは左手では引き上げられないってところがスタートです。つまり、長い腕は右腕主導で作る!が上の①~④。。
例えば左手が前のアラベスクでも・・右腕を外旋させて伸ばす→左手は肘が外に向く。
これが身体と繋がった長い腕となって前に伸びていく(+と同時に左脇が入ってくる・・ここに冒頭の前提条件が必要でした)
他に思い当たる節としては、バーレッスンで右肘が下がる。。
これも左肘が下がって脇の空間が無いのを、右腕外旋→左肘外向きで左脇を使おうとする身体の自然なバランスなんじゃないかと・・思ったりします。
眉唾な話になっていそうですが・・・剣道の正眼の構えもきっとこれだと思います。
そして最も長い腕で脱力の自然体で構えるとすれば・・右下斜め下段の構え・・脇構えでいいのかな??他にも・・例えば箒。。長い腕で使えば右から左、左から右・・どちらに掃いてもコントロールが利く。
ギターであれば、左手の小指が使いやすいし力も入る。
どちらも左肘が外を向いて脇に空間が出来るのが特徴です。
長い腕を日常生活にまで落とし込めると良いですね (おわり)
この先はただの余談です<(_ _)>
長い腕をバイクで試したい!スロットル開けるのを手前に回すのではなく、向こうに回す改造は必要なのですが。。きっと肩の力が抜けて、それはそれはワインディング・ダンサー間違い無し!峠でモンローライド!ただし問題が・・・それは後輪が滑ったら更にスロットルオープンになるので、どぉなる??・・・ドリフトになって立て直す? Or 真横向いてハイサイド・・になったら跳んで行く・・ね(@_@。。そもそも手首が柔らかく背屈できるなら軽く右肘を外に張ってアクセル絞るだけで美しいライポジになりますから、変な改造はしない方が安全ですか・・ね。。