”足の甲出し”について質問を頂いたのでお答えしておきます。
「足の甲出しストレッチというのをやっているそうなのですが、翌日には元に戻ってるような気がする。続けていれば効果が出てくるのでしょうか?」といった内容の質問でした。
整体的な見方でしかお話しできないのですが”足の甲というのは胸郭(肋骨)の様子を表すところ”になります。
結果から申し上げますと”胸郭(肋骨)が弾力を取り戻さないと足の甲の柔軟性は出てこない”ということです。
まず”胸郭(肋骨)が弾力を失う”というところを簡単に説明いたします。
基本的に胸郭(肋骨)は、骨盤の下がりと連動して落ちていきます。肋骨が閉じるような落ち方になります。
でも連動してドンドン落ちて行くと中の臓器(肺・心臓)が活動できなくなるので肋骨は硬くなってスペースを確保しようとします。
この硬さが足の甲にはよく表れてきます。
腰が落ちて胸郭(肋骨)が狭くなるイメージを下図のような感じです。
左図から骨盤が後傾していくと、最終的に右図のように変化していきます。
胸が薄くなっていくような印象です。
では、自分の胸郭(肋骨)は落ちているのかどうか?というところが気になるところだと思います。整体師の方は足の甲や鎖骨下で診ていくのでしょうが・・・
上の図をもう一度ご覧ください。
首と頭の関係を見ていただきたいのですが…
右の図は頭が背中側からつながってますよね。
こういう風に見える人は胸郭(肋骨)が落ちてるとみて間違いありません。
医学(解剖学)的には左図はあり得ないのですが、体がいい人は左図のように見えます。
力の流れを診ていく整体学的な図だなぁ、とつくづく思ったりします。
それは置いといて上の図から足の甲出しをしていく、となると、
①一番硬くなってる肋骨のつまりをとって体の流れにしばらく任
せてみる。
②徐々に肋骨全体に弾力を取り戻す勢いが見られたら腰のつまり
をとって左図の流れに体が乗るように持っていく。
・・・というようなことをやっていきます。
先程から流れ流れ・・といっていますが、それだけ最後に少し説明いたします。
赤い線が力の流れを表している線になります。
ご覧のとおりどちらも”8”の字ですが流れる方向が逆になってます。
左が”正の流れ” 右が”負の流れ” といったところでしょうか。
左の”正の流れ”に乗れば体は自然といい方向に向かっていくというわけです。
ですから”足の甲出し”のために上の①②の施術をするということはなく①②の施術で体に”正の流れ”が出てきた結果として”足の甲に弾力が出てくる”ということになります。
整体的に見た”足の甲出し”の話でした。長々と失礼いたしました。