例えば外側重心のままバレエのポジションに入ったとします。
そうすると、大抵の方は外側重心のままバーレッスンに入ってしまいます。
それならば、まず先に内側重心を作ってからバーレッスンに入られるとその後の軸づくりがスムーズに行えますよ、・・・というのが今回の話です。
まずは、自分が外側重心かどうかの確認です。今回は踵を感じます。
腰幅パラレルに足を位置して自然に立ちます。
踵の後ろ側(アキレス腱の延長上)の真ん中を感じます。感覚で結構です。真ん中より外側に体重が乗っている割合が多ければ外側重心です。
踵自体が内側に向いていれば必然的に外側重心となります。このケース、非常に多いです。(右図の右側です)
ここからは外側重心の方が対象になります。
いきなり順番から入ります。
1.首の後ろを”く”の字に折るように軽く上を向き、
腰を下げながら
背骨は後弯していくようにしながら
膝を曲げていきます。
2.力を抜いて腰をどんどん下げていくイメージです。
何処まで行くのか、ですが・・・・
拇指の面が床にピタッと付いてくるところまで行きます。
そこが体が足先まで繋がった位置です。
3.MAXなイメージとしてはここまで
行く感じです。そこからピタッと付
いた拇指面を離さないように地面を
掴むように(皮膚を引っ掛ける位の
軽い力です)します。
4.次は首の後ろを伸ばします。少し頭
が前に傾きます。
5.その頭の重さに背骨が引っ張られる
ようにして、上に伸びていきます。
背骨が引っ張られて腰の付け根が動き始めれば自動的に胸が張ってきます。
ここまでの感覚があれば自然と膝が伸びてくるのを感じながら最初の直立の姿勢に戻ります。
直立の姿勢に戻った時に、拇指面と踵が土踏まずを通して一直線につながっている+小指がフワリと地面に乗っている感覚があればOKです。
◎一番大事なポイントは、拇指面が床にピタッと付く感覚です。
これが感じられない方は腰の湾曲が足りません。
腰を下げながら背骨を下から一つ一つ後弯のアーチになっていくのを感じながら降りて
行きましょう。
◎次は首の後ろを伸ばす段階です。
拇指面が床にピタッと付いた瞬間、顎は前に出ていますので顎を引くような格好になる
のですが、頭はやや前に垂らす必要があります。
顎を引いて頭も後ろに引いたのでは頭の重さではなく筋肉で立ち上がってしまいます。
あくまで前に垂らした頭の重さで立ち上がってきます。力を抜いてやるのがコツです。
◎頭を前に垂らしたと同時に腰の付け根に力が入ります。背骨が引っ張られるからです、
とほぼ同時に胸が張ってきます。ここには背骨のつながりの感覚が必要です。
立位に戻った後で1番ポジションに入ってください。
力を抜いた内側重心が体感できれば、引き上げというより引き上がり(立ってるだけで勝手に引き上がる)が感じられるはずです。