「二の腕の脂肪はなんでつくんですか?」というご質問をいただきました。私自身、そこのお肉を"脂肪"という風には考えていないのですが、イメージしやすいように”二の腕の脂肪”と書きます。
考えていくにあたってまず”二の腕の脂肪”が一番ついてるポイントはどこでしょう?その位置は肩の三角筋から探すことが出来ます。
肩の三角筋をハート型でイメージすると下図のようになります。
”二の腕の脂肪”が一番ついてる場所、それは肩の三角筋の肘側の頂点(ハートの下端)の背中側(二の腕の内側)になります。
そして”二の腕の脂肪”が目立つ方の三角筋の肘側の頂点(ハートの下端)は随分と肘寄りに下がって、三角筋の形も伸びて形がわかりにくくなってるのが特徴です。
それが下の図です。
上図のように肩の三角筋がキュッとしまってると、いわゆる”二の腕の脂肪”はぶら下がったようにはなりません。しかし左の図のように肩の三角筋の肘側の頂点が肘寄りに下がってくる(肩の三角筋イメージのハートが締まりなく伸びる)と肩周りのお肉が”二の腕の脂肪”としてぶら下がったようになってきます。
でも、それだけであんなに目立ってしまうものでしょうか?
実はもう一つ目立たせる要素が加わります。
”二の腕の脂肪”が目立つ方は、肩甲骨の外側にもお肉が付いたようになっています。そしてその肩甲骨の外側のお肉を支えきれなくなると、二の腕の方へ移動していき”二の腕の脂肪”を形成してしまいます。
それでは、なぜ肩の三角筋に締まりがなくなるのか?
肩甲骨の外側にお肉が付くのか?
ということですが・・・
まず、肩甲骨の外側にお肉が付くのは、肩甲骨が開いてしまったことがその原因です。
そして肩の三角筋の肘側の頂点が下がるのは、肺が落ちることがその原因です。肺が落ちる、というのはイメージしにくいと思いますので胸のデコルテラインが落ち窪んでる、とイメージしてください。
結論としては「A.デコルテラインの張り」と「B.肩甲骨の寄り」を取り戻せば肺が上がって肩の三角筋がキュッと締まり”二の腕の脂肪”は消えるということになります。
どうすればいいの?となるのですが答えはいつも通り一つです。
(名探偵コナンみたいですが・・・)
いつも書いてるように、上図のような腰を作り上げて、体が引き上がるような流れを取り戻すこと!です。
”二の腕の脂肪”以外にも、肩が痛い、膝が痛い、頭が痛い、爪が巻いてる、外反母趾が酷くなった・・・等々
全て腰からの流れを取り戻していくことで症状は改善していきます。
ただし取り戻していくプロセスはみんな違います。
人の個性や体の歴史の数だけ取り戻しのプロセスは存在するようなイメージです。
症状が出てる所だけを処置しても、いずれまた元に戻ってしまいます。腰からの流れを取り戻す体質改善こそが本当の回復への近道だと考えます。